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姿を現した、イーロン・マスクの「月ロケット」のエンジン

2019年2月4日(月)19時20分
鳥嶋真也

スターシップ試験機の建造も進む

一方、同じテキサス州のスペースXの施設では、並行してスターシップの試験機の建造も進んでいる。

スターシップもまた、幾度となく設計変更が行われたが、現時点では3枚の大きな翼をもち、さらに機体にステンレスを使って銀色に輝く、まるで昔のSFに登場する宇宙船のような、レトロな姿かたちになっている。

現在建造中の試験機は、実機と同じく直径9mで、ただし全長は少し短くなっている。またラプターも、実機(7基)より少ない3基のみ装備する。

この試験機は着陸技術を実証するためのもので、宇宙には行かず、到達高度は5kmほどだという。

以前マスク氏は、早ければ2019年3〜4月にも、この試験機を使った試験飛行を行うとしていた。ただ1月23日に、強風にあおられて部品の一部が倒れ、修理には数週間かかるという。それでも、春から初夏ごろのそう遠くないうちに、この宇宙船が飛ぶ姿を見ることができそうだ。

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スターシップの試験機。大きな翼と銀色に輝く姿が特徴的 (C) Elon Musk/SpaceX

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