最新記事

米朝関係

トランプ、北朝鮮の非核化合意順守に自信 中国の介入けん制

2018年7月10日(火)11時16分

7月9日、トランプ米大統領(写真)は、中国が北朝鮮の非核化に向けた取り組みの進行を妨げる可能性があるとの懸念を示しながらも、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は自身との確約を守ると確信していると述べた。米モンタナ州グレートフォールズで5日撮影(2018年 ロイター/Joshua Roberts)

トランプ米大統領は9日、中国が北朝鮮の非核化に向けた取り組みの進行を妨げる可能性があるとの懸念を示しながらも、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は自身との確約を守ると確信していると述べた。

トランプ氏はツイッターで「金委員長は双方が署名した合意書を守ると確信している。より重要なことにわれわれは握手もしている。われわれは北朝鮮の非核化で合意した」と述べた。

その上で「一方で中国は、対中貿易に関するわれわれの姿勢を理由にマイナスの圧力を掛けている可能性がある。そうなっていないことを望む!」とした。

ポンペオ米国務長官は、訪問先のアフガニスタンで北大西洋条約機構(NATO)軍に対し、北朝鮮との非核化協議になお「多くの時間」を費やす必要があると語った。

「国務省などすべての当事者は今こそ、トランプ大統領と金委員長の合意の実行に尽力すべきだ」と強調した。「数時間でこれが実行されると考えるのはばかげている」と続けた。

ポンペオ氏は今月、平壌を訪問し、6月の米朝首脳会談以降で初めてとなる高官協議を行った。その際、協議に進展があったと述べたが、道のりは困難になるとの見方も示していた。

[ワシントン/バグラム(アフガニスタン) 9日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

EU・仏・独が米国非難、元欧州委員らへのビザ発給禁

ワールド

ウクライナ和平の米提案をプーチン氏に説明、近く立場

ワールド

パキスタン国際航空、地元企業連合が落札 来年4月か

ビジネス

中国、外資優遇の対象拡大 先進製造業やハイテクなど
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足度100%の作品も、アジア作品が大躍進
  • 2
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者・野村泰紀に聞いた「ファンダメンタルなもの」への情熱
  • 3
    ジョンベネ・ラムジー殺害事件に新展開 父「これまでで最も希望が持てる」
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 6
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 7
    ゴキブリが大量発生、カニやロブスターが減少...観測…
  • 8
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 9
    ノルウェーの海岸で金属探知機が掘り当てた、1200年…
  • 10
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 9
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 10
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中