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がん

血液検査で8種類のがんを発見する画期的な検査法が開発される

2018年1月23日(火)18時45分
松岡由希子

卵巣がんの感度が98%と最も高い一方、乳がんの感度が33%で最も低くなるなど、がんの種類によってその値に差異が認められたが、とりわけ、従来、早期発見のための検査法に乏しかった、卵巣がんや肝がん、胃がん、膵臓がん、食道がんにおいて、69%から98%の感度を記録したことは一定の評価に値するだろう。

また、研究プロジェクトは、健常者812名にも「キャンサー・シーク」を実施。本当はがんにかかっていないにもかかわらず陽性の結果が出た、いわゆる「偽陽性」はわずか7名で、その特異度は、99%以上という高い値を記録している。

研究プロジェクトによると「キャンサー・シーク」の実施コストは500ドル(約5万5000円)程度とみられており、近い将来、定期検診などに導入することで、がんの早期発見に役立てられると期待されている。研究プロジェクトでは、「キャンサー・シーク」の実用化に向け、今後、より大規模な実証実験を行っていく方針だ。

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