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オーストリア、元ナチス設立の極右政党が政権入り 中道右派首相は親EU強調

2017年12月18日(月)11時04分

12月15日、10月に行われたオーストリア国民議会(下院)選挙で第1党となった中道右派の国民党が、第3党の極右・自由党と連立政権樹立で合意した。現在、極右政党が政権を担う西側諸国は存在せず、オーストリアが唯一の国となる。会見する国民党のクルツ党首(左)と自由党のシュトラッヘ党首(右)。16日、ウィーンで撮影(2017年 ロイター/Leonhard Foeger)

10月に行われたオーストリア国民議会(下院)選挙で第1党となった中道右派の国民党が15日、第3党の極右・自由党と連立政権樹立で合意した。現在、極右政党が政権を担う西側諸国は存在せず、オーストリアが唯一の国となる。

首相に就くクルツ国民党党首は、自由党のシュトラッヘ党首と共同会見を開き、両党が連立を組むと発表。これに先立ち、新政権は現在加盟している欧州連合(EU)について国民投票を実施しないとの考えを表明した。

自由党は政権内で主に安全保障を担い、外務、内務、国防の各分野を担当する見込み。一方、国民党は財務、法務、農業分野を担う。閣僚ポストの配分は国民党が8つ、自由党はシュトラッヘ氏の副首相職を含む6つとなる。

ナチスの元党員が設立した自由党は、EU加盟が決まった1994年の国民投票で加盟に反対したが、クルツ氏は新政権が親欧州の立場をとると繰り返し述べてきた。EU関連の問題は首相府が統括するという。

[ウィーン 16日 ロイター]


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