最新記事

アメリカ経済

トランプ「ある国が米国で自動車工場の建設・拡張を計画」

2017年9月28日(木)09時52分

9月27日、トランプ米大統領(写真)は、ニューヨークで先週開かれた国連総会に出席した際、ある外国の首脳から、米国に自動車産業関連の5つの工場を新設あるいは拡張する計画を間もなく発表すると告げられたことを明らかにした。ホワイトハウスで撮影(2017年 ロイター/Carlos Barria)

トランプ米大統領は27日、ニューヨークで先週開かれた国連総会に出席した際、ある外国の首脳から、米国に自動車産業関連の5つの工場を新設あるいは拡張する計画を間もなく発表すると告げられたことを明らかにした。

大統領は「先週国連で、世界で最もパワフルな指導者の1人から、さほど遠くない将来に米国で5つの工場を拡張または新設する発表を行う予定だと告げられた」と述べ、自動車業界の工場だと付け加えた。

大統領はこの首脳の名前や国名は明らかにしなかった。ホワイトハウスのコメントもこれまでのところ得られていない。

大統領は国連で安倍首相や他の12カ国の首脳と会ったが、選挙を控えてドイツにとどまったメルケル首相とは会わなかった。

トランプ大統領は海外の自動車メーカーに対し、米国への輸入を抑え、米国内での生産を強化して雇用を増やすよう働き掛けており、日本とドイツの自動車メーカーは今年、相次いで米国への投資を発表している。

トヨタ自動車<7203.T>は8月、米国でマツダ<7261.T>と折半出資の新工場(16億ドル規模)を建設すると発表。

26日には、ハイブリッド車(HV)用パワートレインを生産するため、米国内の5工場に約3億7500万ドルを投資することを明らかにした。

また、ダイムラーは先週、アラバマ州タスカルーサにある同社高級車部門メルセデス・ベンツの工場に10億ドルを投じると発表。

高級車メーカーのBMWも6月に、サウスカロライナ州の工場を拡張して雇用を1000人増やすと発表。

フォルクスワーゲンも8月、米国内でスポーツ多目的車(SUV)タイプの電気自動車(EV)を生産する方針を示している。

[インディアナポリス 27日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米債市場の動き、FRBが利下げすべきとのシグナル=

ビジネス

米ISM製造業景気指数、4月48.7 関税コストで

ビジネス

米3月建設支出、0.5%減 ローン金利高騰や関税が

ワールド

ウォルツ米大統領補佐官が辞任へ=関係筋
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 2
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来が来るはずだったのに...」
  • 3
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が書かれていた?
  • 4
    ウクライナ戦争は終わらない──ロシアを動かす「100年…
  • 5
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 6
    悲しみは時間薬だし、幸せは自分次第だから切り替え…
  • 7
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
  • 8
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 9
    クルミで「大腸がんリスク」が大幅に下がる可能性...…
  • 10
    【徹底解説】次の教皇は誰に?...教皇選挙(コンクラ…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 7
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 8
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 10
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中