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トランプ「一つの中国」にコミットせず、対ロ制裁解除も

2017年1月16日(月)11時15分

1月13日、トランプ次期米大統領は米紙ウォールストリート・ジャーナルのインタビューで、中国の為替・貿易慣行に改善が見られるまで中国と台湾は不可分とする「一つの中国」の原則にコミットしない姿勢を示した。写真はマンハッタン・トランプタワーで13日撮影(2017年 ロイター/Mike Segar)

トランプ次期米大統領は13日付の米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューで、中国の為替・貿易慣行に改善が見られるまで中国と台湾は不可分とする「一つの中国」の原則にコミットしない姿勢を示した。

トランプ氏はこの原則を支持するかとの質問に対し、「一つの中国も含めてすべてが交渉の対象になる」と述べた。米政府は中国のこの政策を尊重している。

トランプ氏はまた、対ロシア制裁について「少なくともしばらくの間」維持する方針を示す一方、ロシアが米国に協力的なら解除する可能性を示唆した。

ロシアが「テロとの戦い」や米国にとって重要な他の目標の達成に協力的なことが分かれば、ロシアによるサイバー攻撃をめぐりオバマ政権が昨年12月末に同国に科した制裁を解除する可能性があることをほのめかした。

さらに1月20日の大統領就任後のある時点でプーチン大統領と会談する用意があると述べた。

[13日 ロイター]


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