最新記事
発達障害

将来ADHDを持つ可能性アリ「幼少期の兆候」が明らかに?...「就学前後」に気を付けるべきポイント

Early Warning Sign for Children's ADHD Risk Discovered

2025年8月14日(木)12時42分
ハンナ・ミリントン

教育心理学者のエミリー・クロスビー氏(本研究には関与していない)は本誌の取材に対し、次のように語っている。

「人とのつながりは、社会的および情緒的な発達を支える重要な要素だが、これは現代社会においてしばしば損なわれがちだ。幼い子どもやその家族が、テクノロジーに多くの時間を費やし、それぞれが孤立した環境で暮らすようになると、こうした発達の領域に悪影響を及ぼす可能性がある」

「生後3年間、つまり『1001日』は、子どもにとって最も重要な時期だ。この時期に形成された愛着スタイルは、その後の人間関係、ときに恋愛関係にまで影響を与える。たとえば、不安型・不安定型・回避型の愛着を持つ子どもは、過度に周囲に警戒するようになり、それが注意力の問題として現れることがある」

「だからこそ、親への早期の支援が重要になる。子どもが安全で安心できる安定した愛着を築けるようにすることが大切だ。そのためには、親自身の幼少期の経験に向き合う支援も含まれる」

研究チームによると、「局所クラスタリング」や「重み付き次数(weighted degree)指標」を使った解析により、特定の脳領域で構造的な接続の分離度が低いことが、年長の子どもにおける選択的注意力の向上と関連していることがわかった。

一方で、空間認知に関わる領域のように、構造的な接続性の重み付き次数やクラスタリングが高いことが有益な場合もあるという。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏が閣僚刷新検討 イラン戦争が打撃 選挙控

ワールド

商船三井のLPG船がホルムズ海峡を通過 日本関係2

ワールド

ドバイの米オラクル施設に迎撃破片が落下、負傷者なし

ワールド

トランプ政権による大学への人種データ開示命令を仮差
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 2
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ…
  • 5
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 6
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 7
    血圧やコレステロール値より重要?死亡リスクを予測…
  • 8
    中国は「アカデミズムの支配」を狙っている? 学術誌…
  • 9
    イラン戦争は「ハルマゲドンの前兆」か? トランプ…
  • 10
    60年前に根絶した「肉食バエ」が再びアメリカに迫る.…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 6
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 7
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 8
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 9
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 10
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中