最新記事

世界に貢献する日本人

ガーナのカカオ農家に誇りを 田口愛(23)を突き動かす衝撃の体験【世界に貢献する日本人】

2021年11月19日(金)19時40分
大橋 希(本誌記者)

ガーナでは政府がカカオの輸出を独占している。量に応じた均一価格での買い取りのため、カカオ農家にすれば良い豆を作る意欲が湧きにくい。そこで田口は政府と交渉し、地元に利益を還元するという条件で、独自の買い取りの実証実験を許可してもらった。

今では品質に合った価格で農家から買い取り、高品質な豆を生産できるよう一緒に努力している。農家の人々が自分のカカオに誇りを持つようになったのは大きな変化だ。

ガーナと日本を行き来しつつ、今年1月に立ち上げたブランド「MAAHA(マーハ)」のチョコレートはオンラインショップのほか、西武百貨店などでも販売されている。製造は日本の工房で行っているが、建設中の工場が完成すれば日本の衛生基準を満たすチョコをガーナから輸入できるようになる。

事業の中心メンバーは田口と共同創業者の高橋佳愛、ショコラティエやデザイナーなど7人。今後体制を拡大させるならガーナを中心に、と田口は考えている。ガーナではまだ販売されていないMAAHAチョコが、現地の空港でお土産として置かれるようになるのが一つの目標だ。

Ai Taguchi
田口 愛
●Mpraeso(エンプレーソ)CEO

(本誌11月23日号「世界に貢献する日本人30」特集では、本田圭佑、白川優子、國井修、富永愛ら、よりよい世界の力になる30人の功績を取り上げる)

20230606issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2023年6月6日号(5月30日発売)は「ChatGPTの正体」特集。便利なChatGPTが人間を支配する日――。生成AIとどう付き合うべきか? PLUS 作家がChatGPTに創作勝負を挑んだら。

関連ワード

ニュース速報

ワールド

ウクライナ、反転攻勢の準備整った―ゼレンスキー氏=

ワールド

米国防長官、講演で中国に懸念 衝突回避へ対話を呼び

ワールド

北朝鮮ミサイル情報の即時共有、数カ月中に初期運用へ

ワールド

インド東部で列車同士が衝突、少なくとも233人死亡

MAGAZINE

特集:ChatGPTの正体

2023年6月 6日号(5/30発売)

便利なChatGPTが人間を支配する日。生成AIとどう付き合うべきか?

メールマガジンのご登録はこちらから。

人気ランキング

  • 1

    ロシアの「竜の歯」、ウクライナ「反転攻勢」を阻止できず...チャレンジャー2戦車があっさり突破する映像を公開

  • 2

    「ダライ・ラマは小児性愛者」 中国が流した「偽情報」に簡単に騙された欧米...自分こそ正義と信じる人の残念さ

  • 3

    米軍、日本企業にTNT火薬の調達を打診 ウクライナ向け砲弾製造用途で

  • 4

    ウクライナ側からの越境攻撃を撃退「装甲車4台破壊、戦…

  • 5

    どんぶりを余裕で覆う14本足の巨大甲殻類、台北のラ…

  • 6

    茶色いシミに黄ばみ... カンヌ登場のジョニー・デッ…

  • 7

    「両親は無責任だ」極太ニシキヘビが幼児に絡みつく.…

  • 8

    「日本ネット企業の雄」だった楽天は、なぜここまで…

  • 9

    【ヨルダン王室】ラーニア王妃「自慢の娘」がついに…

  • 10

    大事な部分を「羽根」で隠しただけ...米若手女優、ほ…

  • 1

    【画像・閲覧注意】ワニ40匹に襲われた男、噛みちぎられて死亡...血まみれの現場

  • 2

    歩きやすさ重視? カンヌ映画祭出席の米人気女優、豪華ドレスからチラ見えした「場違い」な足元が話題に

  • 3

    韓国アシアナ機、飛行中に突然乗客がドアをこじ開けた!

  • 4

    【ヨルダン王室】ラーニア王妃「自慢の娘」がついに…

  • 5

    「日本ネット企業の雄」だった楽天は、なぜここまで…

  • 6

    ワニ40匹に襲われた男、噛みちぎられて死亡...血まみ…

  • 7

    ロシアの「竜の歯」、ウクライナ「反転攻勢」を阻止…

  • 8

    62歳の医師が「ラーメンのスープを最後まで飲み干す」…

  • 9

    ロシアはウクライナを武装解除するつもりで先進兵器…

  • 10

    F-16は、スペックで優るロシアのスホーイSu-35戦闘機…

  • 1

    【画像・閲覧注意】ワニ40匹に襲われた男、噛みちぎられて死亡...血まみれの現場

  • 2

    世界がくぎづけとなった、アン王女の麗人ぶり

  • 3

    カミラ妃の王冠から特大ダイヤが外されたことに、「触れてほしくない」理由とは?

  • 4

    F-16がロシアをビビらせる2つの理由──元英空軍司令官

  • 5

    「ぼったくり」「家族を連れていけない」わずか1年半…

  • 6

    築130年の住宅に引っ越したTikToker夫婦、3つの「隠…

  • 7

    日本発の「外来種」に世界が頭を抱えている

  • 8

    歩きやすさ重視? カンヌ映画祭出席の米人気女優、…

  • 9

    チャールズ国王戴冠式「招待客リスト」に掲載された…

  • 10

    「飼い主が許せない」「撮影せずに助けるべき...」巨…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中