最新記事

ジョンのレガシー

骨董商の男性とも交際──オノ・ヨーコが歩んだ40年【ジョン・レノン没後40周年特集より】

2020年12月9日(水)11時30分
ジョン・ジャクソン

もちろん、多くのファンにとってヨーコは今もミュージシャンだ。ソロでも活動してきたし、ビートルズ解散後はレノンと、90年代以降はショーンともコラボしてきた。

近年は、『イエス・アイム・ア・ウィッチ』というアルバムで、フレーミング・リップスなどとのコラボを披露。『ヨーコキムサーストン』では、ソニック・ユースのサーストン・ムーアとキム・ゴードンとコラボしている。18年の『ウォーゾーン』では、過去の曲の新バージョンをレコーディングした。

70代以降は、(特にヨーロッパにおいて)ダンスミュージックやクラブミュージックの分野でも成功してきた。ペット・ショップ・ボーイズなどによるリミックス版は、ビルボード誌のダンス/クラブ・プレイ・チャートでたびたび1位を獲得してきた。

12年には、ラルフィ・ロザリオがリミックスした「トーキング・トゥ・ザ・ユニバース」で、7作連続1位という快挙も達成している。2007年には、アイスランドの首都レイキャビク近くのビーズエイ島で平和のモニュメント「イマジン・ピースタワー」がお披露目された。これは、台座に設置された光源から空に向けてライトが照射されて、巨大な「光の塔」が浮かび上がるというものだ。台座には、「イマジン・ピース」という言葉が24の言語で刻まれている。

レノンの67回目の誕生日に当たる07年10月9日、ヨーコとショーン、ビートルズの元メンバーのリンゴ・スター、同じく元メンバーの故ジョージ・ハリスンの妻オリビアが出席して開設式が行われた。これ以降、毎年10月9日にこのタワーが点灯される。光の照射は、レノンが射殺された12月8日まで続く。

<2020年12月15日号「ジョンのレガシー」特集より>

ニューズウィーク日本版 豪ワーホリ残酷物語
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年9月9日号(9月2日発売)は「豪ワーホリ残酷物語」特集。円安の日本から「出稼ぎ」に行く時代――オーストラリアで搾取される若者のリアル

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米ADP民間雇用、8月は5.4万人増 予想下回る

ビジネス

米の雇用主提供医療保険料、来年6─7%上昇か=マー

ワールド

ウクライナ支援の有志国会合開催、安全の保証を協議

ワールド

中朝首脳が会談、戦略的な意思疎通を強化
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:豪ワーホリ残酷物語
特集:豪ワーホリ残酷物語
2025年9月 9日号(9/ 2発売)

円安の日本から「出稼ぎ」に行く時代──オーストラリアで搾取される若者たちの実態は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニングをする女性、異変を感じ、背後に「見えたモノ」にSNS震撼
  • 2
    【動画あり】9月初旬に複数の小惑星が地球に接近...地球への衝突確率は? 監視と対策は十分か?
  • 3
    「見せびらかし...」ベッカム長男夫妻、家族とのヨットバカンスに不参加も「価格5倍」の豪華ヨットで2日後同じ寄港地に
  • 4
    「よく眠る人が長生き」は本当なのか?...「睡眠障害…
  • 5
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 6
    Z世代の幸福度は、実はとても低い...国際研究が彼ら…
  • 7
    【クイズ】世界で2番目に「農産物の輸出額」が多い「…
  • 8
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 9
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動…
  • 10
    上から下まで何も隠さず、全身「横から丸見え」...シ…
  • 1
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 2
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動ける体」をつくる、エキセントリック運動【note限定公開記事】
  • 3
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体」をつくる4つの食事ポイント
  • 4
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 5
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界が…
  • 6
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 7
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 8
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 9
    首を制する者が、筋トレを制す...見た目もパフォーマ…
  • 10
    上から下まで何も隠さず、全身「横から丸見え」...シ…
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 4
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 5
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 6
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 7
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 8
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 9
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 10
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中