最新記事
経営者

テスラ取締役会、イーロン・マスクCEOに1兆ドルの報酬案...報酬は全て業績に連動

2025年9月6日(土)19時07分
テスラから1兆ドルの報酬案が出されたマスクCEO

米電気自動車(EV)大手テスラの取締役会は、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に対し、約1兆ドルの新たな巨額報酬案を示した。写真は2023年5月、中国・北京で撮影(2025年 ロイター/Tingshu Wang)

米電気自動車(EV)大手テスラの取締役会は、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に対し、約1兆ドルの新たな巨額報酬案を示した。テスラが電気自動車(EV)需要の減速や中国のライバル企業との競争激化、人工知能(AI)分野での成果に対するプレッシャーに直面する中、マスク氏が同社に対して持つ影響力の大きさを浮き彫りにした。

新たな報酬案によると、テスラの時価総額が今後10年間で、現在の約8倍となる8.6兆ドルに達した場合、マスク氏にテスラの株式の最大12%、約1兆0300億ドル相当の株式が付与される。マスク氏は現在、テスラ株の約13%を保有している。


同報酬が全額獲得されれば、マスク氏の保有株式に基づく議決権は大幅に拡大し、ガバナンス(企業統治)と後継者を巡る議論が一層激しくなるとみられる。

取締役会は、同報酬は時価総額および、自動運転タクシー「ロボタクシー」やヒューマノイドロボット(人型ロボット)の量産といった業績上のマイルストーンの両方に連動して段階的に付与されると説明。マスク氏は給与や現金ボーナスを受け取らず、報酬は全て業績に連動する点を強調した。

テスラの株価は午前の取引で約3.0%上昇した。


[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2025トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


ニューズウィーク日本版 脳寿命を延ばす20の習慣
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年10月28日号(10月21日発売)は「脳寿命を延ばす20の習慣」特集。高齢者医療専門家・和田秀樹医師が説く、脳の健康を保ち認知症を予防する日々の行動と心がけ

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら



キャリア
AI時代の転職こそ「人」の力を──テクノロジーと専門性を備えたLHHのコンサルティング
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

台湾、米国との軍事協力を段階的拡大へ 相互訪問・演

ワールド

ロシアがキーウに夜間爆撃、6人死亡 冬控え全土でエ

ワールド

インドネシア中銀、金利据え置き 利下げ効果とルピア

ワールド

安保環境に一層厳しさ、「しっかり防衛強化」と小泉防
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    TWICEがデビュー10周年 新作で再認識する揺るぎない…
  • 5
    米軍、B-1B爆撃機4機を日本に展開──中国・ロシア・北…
  • 6
    【クイズ】12名が死亡...世界で「最も死者数が多い」…
  • 7
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 8
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 9
    汚物をまき散らすトランプに『トップガン』のミュー…
  • 10
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 5
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 6
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 7
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 8
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 9
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 10
    TWICEがデビュー10周年 新作で再認識する揺るぎない…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中