最新記事

ヘルス

ネスレ、健康戦略を刷新へ 内部文書で大部分の製品が「不健康」との評価

2021年6月1日(火)16時12分
スイスのローザンヌにあるネスレ本社

スイスの食品大手ネスレは、栄養・健康戦略の刷新を表明した。写真はスイスのローザンヌで昨年8月撮影(2021年 ロイター/Denis Balibouse)

スイスの食品大手ネスレは31日、栄養・健康戦略の刷新を表明した。ネスレの内部文書に同社の大半の食品・飲料が不健康だと描写されていたと英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じたことを受けた。

同紙が入手した経営陣向けの内部資料には、主力の食品や飲料の60%以上は、「一般的な健康の定義」では健康的とは言えないとの記述があった。こうした評価は、医療用栄養食品やペットフード、コーヒー、粉ミルクなどの分野を除く、製品全体の約半分について実施された。

金融サービス会社ケプラー・シュブルーのアナリスト、ジョン・コックス氏は、除外品目を含めれば、不健康と見なされる可能性がある製品の比率は大幅に減少すると指摘。「同社グループの製菓・アイスクリーム・ピザ事業の割合を考慮すると、今年の推計に基づく実際の割合は28%となり、驚くほどではない」との見解を示した。

その上で、この報道は製品ラインナップの変更、特に主力の製菓部門からの撤退を示唆している可能性があると述べた。

ネスレは声明の中で、栄養・健康戦略の刷新に向けた「全社横断的プロジェクト」に取り組んでおり、製品が人々の栄養ニーズを満たしているかどうか検証を行っていると表明。

過去7年間で製品に含まれる砂糖とナトリウムを約14─15%削減したとし、製品をより健康的なものにする取り組みを続けるとした。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・ミャンマー国軍が「利益に反する」クーデターを起こした本当の理由
・ミャンマー軍政を揺るがすミルクティー同盟──反独裁で連帯するアジアの若者たち


今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

FRB現行策「適切」、中東起因の物価リスク警戒=セ

ビジネス

EXCLUSIVE-原油高長期化に懸念も、現時点で

ビジネス

米企業在庫、1月は予想外の0.1%減 卸売業が押し

ビジネス

米3月ISM製造業景気指数、中東紛争の影響反映 納
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    中国がイラン戦争最大の被害者? 習近平の誤った経済政策と石油危機が奏でる「最悪なハーモニー」
  • 3
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イラン恐怖」の正体
  • 4
    北京に代わる新都市構想は絵に描いた餅のまま...大幅…
  • 5
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 6
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 7
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 8
    「え、なんで?」フライト中に操縦席の窓が覆われて…
  • 9
    カンヌ映画祭最高賞『シンプル・アクシデント』独占…
  • 10
    初の女性カンタベリー大主教が就任...ウィリアム皇太…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 3
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 6
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 7
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 8
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 9
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 10
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中