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巻きたばこ世界2位の英BAT、タバコ葉由来ワクチン候補の治験を準備中

2020年5月18日(月)10時00分

巻きたばこ世界2位の英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)は、タバコ葉由来のたんぱく質を活用した自社の新型コロナウイルスワクチン候補の臨床試験を準備中であることを明らかにした。写真は2016年10月、ロンドンの同社前で撮影(2020年 ロイター/Stefan Wermuth)

巻きたばこ世界2位の英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)は15日、タバコ葉由来のたんぱく質を活用した自社の新型コロナウイルスワクチン候補の臨床試験(治験)を準備中であることを明らかにした。

前臨床試験では免疫応答が生じた。米食品医薬品局(FDA)の許可を取得次第、第1相臨床試験を進める方針だとしている。

BATは4月、タバコ葉を原料に新型コロナワクチンを開発中と発表して人々を驚かせた。同社は政府機関や適切なメーカーの支援が得られた場合、1週間当たり100万─300万本のワクチンが生産可能との認識を示した。

この日は治験許可申請(IND)に先立ってFDAに資料を提出し、FDAから受領通知があったことを明らかにした上で、ワクチン候補について他の国の政府機関とも協議中であると述べた。

治験は早ければ6月下旬に始まる見通しという。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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