最新記事

事件

ゴーンだけではない 身柄引き渡しに抗う世界の経営者

2020年1月1日(水)19時28分

嫌疑は「政治的意図」と主張

インドの富豪は、返済の意図なくインド銀行から140億ドルを引き出して、キングフィッシャー航空の資金とした詐欺の嫌疑がかけられている。

64歳のマリヤ氏は不正を否定し、自身への嫌疑は政治的な意図があると主張している。

インド当局は、マリヤ氏が16年に移住した英国に身柄の引き渡しを求めている。ロンドンの裁判所は18年12月、引き渡すべきとの判決を出したが、その後に別の裁判所がマリヤ氏に控訴を認めた。

英国の「ビル・ゲイツ」

米国は12月、英国のIT長者マイケル・リンチ氏の身柄引き渡しを正式に要請した。リンチ氏は自身が創業したソフトウエア企業オートノミーを米ヒューレット・パッカードに111億ドルで売却したが、不正会計が発覚し、詐欺罪や共謀罪に問われている。

英国のビル・ゲイツともてはやされたリンチ氏は現在、ロンドンの高等裁判所でHPと係争中だ。HPはリンチ氏と別の元経営幹部を相手取り、売却前にオートノミーの企業価値を膨らませたとして50億ドルの損害賠償を求めている。

リンチ氏は、HP側の買収の失敗だったとして告発内容を否定。賠償を求めて逆提訴している。

Tina Bellon

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2019トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます



2019123120200107issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2019年12月31日/2020年1月7日号(12月24日発売)は「ISSUES 2020」特集。米大統領選トランプ再選の可能性、「見えない」日本外交の処方箋、中国・インド経済の急成長の終焉など、12の論点から無秩序化する世界を読み解く年末の大合併号です。


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ドイツの7月輸出、予想外の減少 鉱工業生産は増加

ビジネス

街角景気8月は1.5ポイント上昇、4カ月連続プラス

ワールド

ベネズエラ、麻薬密売撲滅へ沿岸州の部隊増強 米の動

ワールド

トランプ政権、不法移民強制送還作戦を開始 東部州で
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:豪ワーホリ残酷物語
特集:豪ワーホリ残酷物語
2025年9月 9日号(9/ 2発売)

円安の日本から「出稼ぎ」に行く時代──オーストラリアで搾取される若者たちの実態は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    「稼げる」はずの豪ワーホリで搾取される日本人..給与は「最低賃金の3分の1」以下、未払いも
  • 3
    「あのホラー映画が現実に...」カヤック中の男性に接近する「超巨大生物」の姿に恐怖と驚きの声「手を仕舞って!」
  • 4
    ロシア航空戦力の脆弱性が浮き彫りに...ウクライナ軍…
  • 5
    コスプレを生んだ日本と海外の文化相互作用
  • 6
    金価格が過去最高を更新、「異例の急騰」招いた要因…
  • 7
    「ディズニー映画そのまま...」まさかの動物の友情を…
  • 8
    今なぜ「腹斜筋」なのか?...ブルース・リーのような…
  • 9
    眠らないと脳にゴミがたまる...「脳を守る」3つの習…
  • 10
    「日本語のクチコミは信じるな」...豪ワーホリ「悪徳…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニングをする女性、異変を感じ、背後に「見えたモノ」にSNS震撼
  • 3
    眠らないと脳にゴミがたまる...「脳を守る」3つの習慣とは?
  • 4
    【動画あり】9月初旬に複数の小惑星が地球に接近...…
  • 5
    「あのホラー映画が現実に...」カヤック中の男性に接…
  • 6
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 7
    「生きられない」と生後数日で手放された2本脚のダ…
  • 8
    「よく眠る人が長生き」は本当なのか?...「睡眠障害…
  • 9
    「稼げる」はずの豪ワーホリで搾取される日本人..給…
  • 10
    「ディズニー映画そのまま...」まさかの動物の友情を…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 6
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 7
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 8
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 9
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 10
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中