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米大統領選出馬の共和ヘイリー氏、対中貿易の大幅な制限主張
6月27日、2024年米大統領選への出馬を表明している共和党のニッキー・ヘイリー氏は、医療用麻薬フェンタニルの過剰摂取による死者が国内で激増している問題に対処するため、原料となる化学物質の主要製造国である中国との貿易関係を大幅に制限するよう主張した。米首都ワシントンで撮影(2023年 ロイター/Evelyn Hockstein)
[ワシントン 27日 ロイター] - 2024年米大統領選への出馬を表明している共和党のニッキー・ヘイリー氏は27日、医療用麻薬フェンタニルの過剰摂取による死者が国内で激増している問題に対処するため、原料となる化学物質の主要製造国である中国との貿易関係を大幅に制限するよう主張した。
共和指名争い候補の中で中国に対して最もタカ派的な部類に入っている元国連大使のヘイリー氏は右派系シンクタンク「アメリカン・エンタープライズ研究所」で講演し、「われわれは制裁を試みたが、うまくいっていない。圧力を強めなければならない。大統領として、フェンタニルの流入がなくなるまで通常の貿易関係を破棄するよう議会に働きかける」と語った。
今月発表されたロイター/イプソス世論調査によると、ヘイリー氏の共和党内での支持率はわずか3%にとどまっている。同氏は混戦の党内で差別化を図る手段として外交政策を活用する考えだ。