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中国地方都市、春節前に医療体制強化 帰省で感染拡大懸念

中国の地方都市では、帰省ラッシュとなる来月の春節(旧正月)を前に、新型コロナウイルス対応として医療体制の強化を急いでいる。体育館での発熱外来、福州市で28日撮影。(2022年 ロイター/cnsphoto)
[上海/北京 29日 ロイター] - 中国の地方都市では、帰省ラッシュとなる来月の春節(旧正月)を前に、新型コロナウイルス対応として医療体制の強化を急いでいる。
政府系メディアのチャイナ・デーリーは29日、国内の農村地域が生命維持装置や重症患者用ベッドを確保するなど医療体制を強化していると伝えた。
報道によると内モンゴル自治区の病院は、病室を集中治療室に転換する計画で入札を実施する予定。福建省の病院は、救急車や医療機器の調達に動いている。
ロイターが検証したところ、12月に病院が発表した主要医療機器の調達入札は、それまでの2─3倍に増えており、国内各地の病院が患者受け入れ態勢の強化に動いていることをうかがわせた。
当局が29日発表した28日のコロナによる新たな死者は1人で前日の3人から減少した。
専門家や外国政府は、中国の統計を疑問視。年明けから中国人の海外旅行が再開されることになり、米国や日本などが中国人向けの新たな水際対策を発表している。