ニュース速報

ワールド

原油先物、約1年ぶり安値から切り返す OPECプラス減産観測で

2022年11月29日(火)07時13分

 米国時間の原油先物は約1年ぶりの安値から切り返す展開となり、米WTI原油先物はプラス圏で引けた。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の減産観測が、中国の厳しい新型コロナウイルス規制を巡る懸念を相殺した。写真はカイロのガソリンスタンドで2016年2月撮影(2022年 ロイター/Mohamed Abd El Ghany)

[28日 ロイター] - 米国時間の原油先物は約1年ぶりの安値から切り返す展開となり、米WTI原油先物はプラス圏で引けた。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の減産観測が、中国の厳しい新型コロナウイルス規制を巡る懸念を相殺した。

米WTI原油先物の清算値は0.96ドル(1.3%)高の1バレル=77.24ドル。値動きの荒い展開の中、一時2021年12月以来の安値となる73.60ドルを付けた。

北海ブレント先物も値動きが荒く、一時プラスに転じた後、3%超安の80.61ドルと22年1月4日以来の安値を付ける場面もあった。清算値は0.44ドル(0.5%)安の83.19ドル。

両先物ともに3週連続の下げとなっている。

Kplerのリード原油アナリスト、マット・スミス氏は「OPECプラスがすでに12月4日の減産を検討し始めているという観測が出ている」と指摘。「このことが中国の抗議行動を背景にしたオーバーナイトの下落からの反発に寄与した」と語った。

OPECプラスは12月4日に会合を開く。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

SUBARU、米関税で4━9月期純利益44%減 2

ワールド

高市首相の台湾有事巡る発言、中国「両岸問題への干渉

ワールド

台風26号、フィリピンで4 人死亡 週半ばに台湾へ

ワールド

EXCLUSIVE-米FBI長官、中国とフェンタニ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 2
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 8
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 9
    「爆発の瞬間、炎の中に消えた」...UPS機墜落映像が…
  • 10
    中年男性と若い女性が「スタバの限定カップ」を取り…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 10
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中