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ウクライナ軍、南部でロシア防衛線突破 東部でも攻勢拡大

2022年10月04日(火)14時38分

 10月4日、ウクライナ軍は南部でロシアの防衛線を突破し、東部でも攻勢を拡大した。ドネツク地域で3日撮影(2022年 ロイター/Zohra Bensemra)

[スビャトヒルシク/キーウ 4日 ロイター] - ウクライナ軍は南部でロシアの防衛線を突破し、東部でも攻勢を拡大した。ロシアに併合された地域の領土を奪還し、ロシア軍の補給路を脅かしている。

ウクライナ軍は3日、国土を二分するドニプロ川に沿って前進し、複数の村を奪還。南部では開戦以来最大の戦果を挙げた。ウクライナ当局者が明らかにした。

ヘルソン州占領地域のロシア側指導者もロシア国営テレビに対し、ウクライナ軍がドニプロ川西岸沿いの町、ダッチャニーを奪還したと認めた。

ダッチャニーはこれまで戦線があった場所から約30キロ南に位置しており、南部戦線ではウクライナ軍が最も前進している地域となる。

ロイターはまた、ウクライナが東部戦線で攻勢を強めている兆候として、週末に奪還した要衝リマンを強化し、ドンバス地方進攻の集結地点に向かうウクライナ軍の車列を3日に確認した。

ウクライナのゼレンスキー大統領は、多くの地域で町を奪還したと語ったが、詳細は明らかにしなかった。ビデオ演説で「前線のいくつかの区域で激しい戦闘が続いている」と述べた。

米国防総省のセレステ・ウォランダー次官補(国際安全保障問題担当)は3日、ウクライナ軍が主要な戦場での目標達成に進んでいるとの見方を示した。

一方、ロシア政府は西部軍管区のアレクサンダー・ズラブリョフ司令官を解任したと、ニュースサイトRBCが3日に伝えた。ウクライナに侵攻したロシア軍が劣勢に立たされる中、幹部の解任が相次いでいる。

*動画を付けて再送します。

ロイター
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