ニュース速報

ワールド

太平洋島しょ国と気候などで連携へ、米主導支援枠組みが外相会合

2022年09月23日(金)13時59分

 米国家安全保障会議(NSC)のキャンベル・インド太平洋調整官は22日、南太平洋で影響力を拡大する中国の動きが一部島しょ国の指導者の懸念要因になっていると指摘。その上で、米国と太平洋島しょ国のパートナーシップの強化は、気候変動、衛生、技術の連携などに対処することを目指していると述べた。マニラで2012年12月撮影(2022年 ロイター/Cheryl Ravelo)

[ワシントン 22日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は22日、日本、英国、オーストラリア、ニュージーランドなどと、太平洋の島しょ国を支援する枠組み「ブルーパシフィックにおけるパートナー(PBP)」の外相会合をニューヨークで開催した。

会合終了後、米国家安全保障会議(NSC)のキャンベル・インド太平洋調整官は、南太平洋で影響力を拡大する中国の動きが一部島しょ国の指導者の懸念要因になっていると指摘した。その上で、米国と太平洋島しょ国のパートナーシップの強化は、気候変動、衛生、技術の連携などに対処することを目指していると述べた。

PBPは6月に設立。米政府高官によると、カナダとドイツが正式に参加する意向という。

キャンベル氏は「いくつかの事例で見てきたように、中国は明らかに太平洋地域に対し野心を持っており、一部島しょ国指導者を懸念させている」と述べた。一方でPBPは、島しょ国のニーズに対応することになると説明。「島しょ国にとって国家の安全保障には環境が含まれる。気候変動は非常に重要な問題だ」と述べた。

またPBPが島しょ国間の接続の充実化に取り組んでいるとし、米国、オーストラリア、日本が太平洋海底ケーブルの整備事業に参加していると述べた。

バイデン米大統領は28─29日に島しょ国との首脳会合を開催する。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米ウォルマート、8―10月期は予想上回る 通期見通

ビジネス

米9月雇用11.9万人増で底堅さ示唆、失業率4年ぶ

ビジネス

12月FOMCで利下げ見送りとの観測高まる、9月雇

ビジネス

米国株式市場・序盤=ダウ600ドル高・ナスダック2
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ成長株へ転生できたのか
  • 4
    ロシアはすでに戦争準備段階――ポーランド軍トップが…
  • 5
    アメリカの雇用低迷と景気の関係が変化した可能性
  • 6
    幻の古代都市「7つの峡谷の町」...草原の遺跡から見…
  • 7
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 8
    【クイズ】中国からの融資を「最も多く」受けている…
  • 9
    EUがロシアの凍結資産を使わない理由――ウクライナ勝…
  • 10
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中