ニュース速報

ワールド

警官が黒人男性射殺、約60発の銃弾 米オハイオ州で

2022年07月04日(月)13時20分

 7月3日、米オハイオ州で先週、交通違反の取り締まりから逃走しようとした黒人男性が地元警官に射殺される事件があり、警察当局は、その映像を公開した。写真は男性の射殺に抗議するデモ。オハイオ州アクロンで3日撮影(2022年 ロイター/Gaelen Morse)

[アクロン(米オハイオ州) 3日 ロイター] - 米オハイオ州で先週、交通違反の取り締まりから逃走しようとした黒人男性が地元警官に射殺される事件があり、警察当局は3日、その映像を公開した。8人の警官が関与し、黒人男性の遺体には約60もの銃創があった。

警察は記者会見で複数のビデオを流し、そのうちの一つは黒人男性ジェイランド・ウォーカー氏(25)が運転する車から発砲があった様子を捉えているとした。同氏は軽微な交通違反で警官から車を止めるよう促され、車に乗ったまま逃げた。

警察に数分間追跡された後、ウォーカー氏は車を捨てて逃走。映像によると、警官の方を向いており、警官はその際に同氏が銃を所持していると考えていたという。銃は車の中から発見された。

遺族の弁護士は、ウォーカー氏が車から警官に発砲したという警察の主張に「大いに懸念がある」と述べ、同氏の死には正当性がないと強調したが、これ以上の暴力は避けたいというのが遺族の願いだとも述べた。

事件があったオハイオ州アクロンでは3日午後、全米黒人地位向上協会(NAACP)が組織した平和的なデモが行われた。人口約20万人の同市でデモ隊は数百人に上り、「黒人の命は大事(BLM)」運動の旗を振りながら行進した。

警察によると、関与した8人の警官は有給の休職扱いとなった。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米PCE価格指数、インフレ率の緩やかな上昇示す 個

ワールド

「トランプ氏と喜んで討議」、バイデン氏が討論会に意

ワールド

国際刑事裁の決定、イスラエルの行動に影響せず=ネタ

ワールド

ロシア中銀、金利16%に据え置き インフレ率は年内
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 3

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 4

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 5

    アカデミー賞監督の「英語スピーチ格差」を考える

  • 6

    大谷選手は被害者だけど「失格」...日本人の弱点は「…

  • 7

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP…

  • 8

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 9

    「性的」批判を一蹴 ローリング・ストーンズMVで妖…

  • 10

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 10

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈する動画...「吹き飛ばされた」と遺族(ロシア報道)

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中