ニュース速報

ワールド

WTO閣僚会議、漁業補助金削減で合意も インドは移行期間要求

2022年06月15日(水)11時43分

スイスのジュネーブで開かれている世界貿易機関(WTO)閣僚会議で、漁業補助金削減に関する合意がまとまる可能性が高まっている。12日撮影、スイスのジュネーブで(2022年 ロイター/Denis Balibouse)

[ジュネーブ 14日 ロイター] - スイスのジュネーブで開かれている世界貿易機関(WTO)閣僚会議で、漁業補助金削減に関する合意がまとまる可能性が高まっている。当局者が14日に明らかにした。ただ、インドは長期の移行期間を求めている。

交渉担当者はここ数日に非公開会合を開いて合意の最終草案をまとめており、未決定の分野は1年前の80強から11に絞られた。

オコンジョイウェアラWTO事務局長は14日の記者会見で「1年前はこれほど速く進展できるとは想像できなかった。かなりの前進で、着地できるよう願っている」と述べた。

草案によると、自国と異なる旗を掲げる船舶に対するルールの適用方法などで進展があった。ただ、インドのゴヤル商工相は14日、25年間の移行期間を「必須条件」として要求した。

中国は最近まで、公海上での漁業活動に対する補助金を抑制する取り組みに反対していた。同国はコメントの求めに回答していない。

欧州連合(EU)の当局者は最新の草案を踏まえ、合意が「着地圏」にあるとの見方を示した。

通商担当の当局者は閣僚会議では漁業に関する合意の実現可能性が最も高いと指摘した。

会議では食料安全保障やワクチンの特許開放についても議論が行われている。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米ワーナー、パラマウントの買収案拒否の公算 17日

ビジネス

FRBの追加利下げ、インフレリスク高める可能性=ア

ワールド

トランプ氏支持率39%に低下、経済政策への不満広が

ビジネス

ファイザー、26年1株利益見通し予想に届かず 「今
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を変えた校長は「教員免許なし」県庁職員
  • 4
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 5
    「住民が消えた...」LA国際空港に隠された「幽霊都市…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    【人手不足の真相】データが示す「女性・高齢者の労…
  • 8
    FRBパウエル議長が格差拡大に警鐘..米国で鮮明になる…
  • 9
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 10
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 8
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 9
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 10
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中