ニュース速報

ワールド

タリバン、アフガン6州都制圧 米軍撤退完了前に勢力急拡大

2021年08月10日(火)07時56分

8月9日、米軍撤退完了を前にアフガニスタンで勢力を拡大させている反政府武装勢力タリバンは、北部サマンガン州の州都アイバクを制圧した。これで6州の州都がタリバンの勢力下に入った。写真は7月13日、タリバンとの戦闘が続くカンダハル州で(2021年 ロイター/Danish Siddiqui)

[カブール 9日 ロイター] - 米軍撤退完了を前にアフガニスタンで勢力を拡大させている反政府武装勢力タリバンは9日、北部サマンガン州の州都アイバクを制圧した。これで6州の州都がタリバンの勢力下に入った。

タリバンはこれまでに北部のクンドゥズ、南西部のラシュガル・ガーの2州都を制圧。週末の間に南部のザランジ、北部のサリプル、北東部のタロカーンの3州都を勢力下に置いていた。

イランとの国境に近い西部の都市、ヘラートでは郊外で激しい戦闘が行われており、同市の病院関係者によると、過去11日間で36人が死亡、220人が負傷した。負傷者の半数以上が一般市民で、死亡者には女性と子どもが含まれているとしている。

また、国連児童基金(ユニセフ)は9日、南部カンダハル州で過去72時間以内に20人の子どもが死亡、130人の子どもが負傷したと報告した。

こうした中、英国のウォレス国防相は、一部の北大西洋条約機構(NATO)同盟国に対し、米軍が完全に撤退した後、アフガニスタン駐留軍を維持するよう呼び掛けたが、十分な支持は得られていない。

米政当局は匿名を条件に、駐留米軍撤退を受けアフガニスタン各州の州都がタリバンの手に落ちる恐れがあるとこれまでも警告がなされていたとしながらも、タリバンがこれだけ迅速に一部の州都を制圧したことに驚いていると述べた。

*内容を追加しました

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米政権、鉄鋼・アルミ関税引き下げ報道を否定 「決定

ビジネス

米CPI、1月は2.4%に鈍化 基調インフレ圧力は

ワールド

米政権、ハーバード大を提訴 「入試の人種考慮巡る捜

ワールド

五輪=CAS、「追悼ヘルメット」のウクライナ選手の
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の定説に挑む、3人の日本人科学者と外科医
  • 4
    50歳には「まったく見えない」...信じられないレベル…
  • 5
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 6
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    毛沢東への回帰? それとも進化? 終身支配へ突き…
  • 9
    「ドルも弱い」なのになぜ、円安が進む? 「ドル以外…
  • 10
    「賢明な権威主義」は自由主義に勝る? 自由がない…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 6
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 7
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 8
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 9
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 10
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中