ニュース速報

ワールド

メルケル氏、ドイツのコロナ状況改善を歓迎 デルタ株は懸念

2021年06月11日(金)11時55分

 6月10日 ドイツのメルケル首相は国内の新型コロナウイルス感染状況について、最近の新規感染者数の改善を歓迎しながらも、パンデミック(世界的大流行)はまだ終わっていないと警鐘を鳴らした。写真はバイエルン州のマルクス・ゼーダー首相(右)と話すメルケル氏(2021年 ロイターMichael Kappeler/Pool via REUTERS)

[ベルリン 10日 ロイター] - ドイツのメルケル首相は10日、国内の新型コロナウイルス感染状況について、最近の新規感染者数の改善を歓迎しながらも、パンデミック(世界的大流行)はまだ終わっていないと警鐘を鳴らした。

また、インドで最初に確認され、英国で広がっている変異ウイルス「デルタ株」がもたらすリスクに懸念を示した。州首相らとの会合後、記者団に語った。

メルケル氏は、現在ドイツで確認されている陽性者の約2.5%がデルタ株に関連していると指摘。その上で、ワクチン接種によってデルタ株に対し最大限の防御をすることが不可欠だと訴えた。

ドイツでは人口の約47%が少なくとも1回の接種を終え、24%は接種を完了している。

メルケル氏は、追加で免疫を高める「ブースター」について、高齢者への接種が秋にも始まるとの見通しを示した。

ドイツでは、新規感染者数の減少を受けて過去数週間に多くの制限が解除された。ロベルト・コッホ研究所が10日に発表した新規感染者は3187人で、累計では370万人となった。死者は8万9585人。

州首相との協議では、スポーツなど今後の大規模イベントの開催方法について話し合ったが、合意には至らなかった。

メルケル氏は「気を緩めず、状況を引き続き注視しなければならない」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ大統領、ベネズエラとの戦争否定せず NBC

ビジネス

独経済回復、来年は低調なスタートに=連銀

ビジネス

ニデック、永守氏が19日付で代表取締役を辞任 名誉

ビジネス

ドル157円台へ上昇、1カ月ぶり高値 円が広範にじ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 2
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末路が発覚...プーチンは保護したのにこの仕打ち
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    ゆっくりと傾いて、崩壊は一瞬...高さ35mの「自由の…
  • 6
    おこめ券、なぜここまで評判悪い? 「利益誘導」「ム…
  • 7
    中国の次世代ステルス無人機「CH-7」が初飛行。偵察…
  • 8
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 9
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 10
    9歳の娘が「一晩で別人に」...母娘が送った「地獄の…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 9
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 10
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中