ニュース速報

ワールド

米疾病対策センター、コロナワクチン接種後の心筋炎を調査

2021年05月23日(日)19時22分

米疾病対策センター(CDC)の諮問委員会は、新型コロナウイルスワクチンの接種を受けた若者の間で、まれに心筋炎を発症するケースが出ているとし、さらに調査が必要だとの認識を示した。若年層への接種、フィラデルフィアで18日撮影。(2021年 ロイター/Hannah Beier)

[22日 ロイター] - 米疾病対策センター(CDC)の諮問委員会は、新型コロナウイルスワクチンの接種を受けた若者の間で、まれに心筋炎を発症するケースが出ているとし、さらに調査が必要だとの認識を示した。

特に思春期・若年成人の男性が発症するケースがみられるという。

心筋炎は、心臓の筋肉組織に炎症が起きる疾患。同委員会によると、合併症を引き起こさずに治るケースが多く、さまざまなウイルスが原因になり得る。

同委員会は17日付の声明で、心筋炎の事例が通常よりも増えているわけではないが、「潜在的な有害事象」として医療機関に伝える必要があるとしている。発症者の数は明らかにしていない。

ジョンズ・ホプキンス健康安全保障センターのアメシュ・アダルジャ博士は、ワクチンが心筋炎を引き押すことは知られており、新型コロナワクチンと因果関係があるのかの観察が重要だとした上で「因果関係が証明された場合でも、こうした非常にまれなリスクを明らかに上回るメリットが、ワクチンにはあるだろう」と述べた。

CDCによると、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンを接種しておおむね4日以内に発症している。

米国で緊急利用が認められているmRNAワクチンは、モデルナが開発したワクチンと、ファイザーとビオンテックが共同開発したワクチンの2種類。

イスラエル保健省は4月、ファイザーのワクチンを接種後にまれに心筋炎を発症する事例があるとして調査を進めていることを明らかにしたが、まだ結論は出ていない。

ファイザーはその際、通常よりも心筋炎が増えているわけではなく、因果関係は証明されていないとの見解を示していた。

ファイザーとモデルナのコメントは得られていない。

CDCのワレンスキー所長は4月、新型コロナウイルスワクチンと心筋炎との関連性は認められないと発言している。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=主要3指数が1%超下落、原油急騰で

ビジネス

NY外為市場=ドル小幅高、原油高背景に安全資産買い

ビジネス

PayPayがナスダック上場、初値は公開価格比19

ワールド

イラン「もはや以前と同じでない」、米イスラエル攻撃
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 2
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車整備は収入増、公認会計士・税理士は収入減
  • 3
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃に支持が広がるのか
  • 4
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 5
    「イラン送りにすべき...」トランプ孫娘、警護隊引き…
  • 6
    「映画賞の世界は、はっきり言って地獄だ」――ショー…
  • 7
    2万歩でも疲れない? ディズニー・ユニバで足が痛く…
  • 8
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 9
    イランがドバイ国際空港にドローン攻撃...爆発の瞬間…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 6
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 7
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 8
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 9
    中国はイランを見捨てた? イランの「同盟国」だっ…
  • 10
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中