ニュース速報

ワールド

台湾、コロナ警戒水準を引き上げ 当局は市民に買いだめ控えるよう訴え

2021年05月17日(月)09時02分

 5月15日 台湾は台北市などで新型コロナウイルスの警戒水準を引き上げた。写真はPCR検査の会場。5月15日、台北で撮影(2021年 ロイター/Ann Wang)

[台北 16日 ロイター] - 台湾は15日、台北市などで新型コロナウイルスの警戒水準を引き上げた。蔡英文総統を含む当局は同日遅くに市民に対し、即席めんやトイレットペーパーなどの買いだめを控えるよう促した。

16日に報告された域内の新型コロナ新規感染者は206人に上った。

今後2週間、映画館など娯楽施設は閉鎖。家族などの集まりも屋内で5人、屋外で10人の上限が設けられる。屋外でのマスク着用も初めて義務付けられる。

バーやナイトクラブなどには休業命令がすでに出されていた。

陳時中・衛生福利部長は、感染症を抑えるにはこうした措置が必要、との考えを示した。

台湾の感染者の累計数は1682人となお低水準だが、ここ最近に相次いだ市中感染に市民の間では動揺が広がっている。台湾の市民は、海外で実施されたような全面的なロックダウン(都市封鎖)は未経験で、生活様式が大きく変わることもこれまではなかった。

警戒水準引き上げ後もオフィス、学校、レストランは閉鎖を求められておらず、北部・新竹市の半導体産業の集積地域は規制対象ではない。世界的に供給が不足する半導体の輸出には影響しない見通し。

ワクチンは米モデルナと英アストラゼネカから調達予定だが、限られた数のアストラゼネカ製が届いたのみで、接種率は低い。

蔡英文総統はフェイスブックへの投稿で「1年以上の準備期間があったため、防疫物資と民生品、原材料は十分にあり、店舗は通常営業して商品を補充している」と述べた。

仏小売大手カルフールは台湾の店舗でマスクや即席めんなどの商品の購入を制限すると説明した。

台湾の経済部(経済省)は天井近くまで即席めんの箱が積み上がっている倉庫の様子を写した写真を掲載し、トイレットペーパーや缶詰を含めて「山のような」供給があると強調した。

当局は全面的なロックダウンは命じていないが、市民にできる限り外出を控えるよう呼び掛けている。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

サウジGDP、第4四半期は前年比+4.9% 石油部

ワールド

ユーロ圏企業、利益悪化を予想=ECB調査

ワールド

ユーロ圏製造業PMI、1月改定49.5 生産回復も

ワールド

独製造業PMI、1月改定49.1に上昇 「回復進行
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から脱却する道筋
  • 2
    関節が弱ると人生も鈍る...健康長寿は「自重筋トレ」から生まれる
  • 3
    世界初、太陽光だけで走る完全自己充電バイク...イタリア建築家が生んだ次世代モビリティ「ソラリス」
  • 4
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 5
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 6
    中国がちらつかせる「琉球カード」の真意
  • 7
    中国政府に転んだ「反逆のアーティスト」艾未未の正体
  • 8
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    エプスタイン文書追加公開...ラトニック商務長官、ケ…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 5
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 6
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 7
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 8
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中