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インドの新型コロナ死者、2日連続で4000人超える
5月13日、インド保健省が発表した新型コロナウイルス感染による死者は、過去24時間で4120人と、2日連続で4000人を超えた。写真は12日、コルカタで遺体を運ぶ医療関係者(2021年 ロイター/Rupak De Chowdhuri)
[ベンガルール/ニューデリー 13日 ロイター] - インド保健省が13日発表した新型コロナウイルス感染による死者は、過去24時間で4120人と、2日連続で4000人を超えた。
新規の感染者は36万2727人。4日連続で40万人を下回った。農村部で感染が拡大しており、検査不足で報告されていない感染例もあるとみられている。
専門家は感染がいつピークに達するかは不透明と話しており、国内外で流行している変異ウイルスの感染力に対する懸念が強まっている。
米ミシガン大学のブラマー・ムカジー教授(疫学)は、大半の予測モデルでは感染が今週ピークに達する見通しだとし、今後そうした兆しが出てくるかもしれないと指摘した。
ただ、新規の感染者数は医療体制の逼迫につながる水準で、同教授は「慎重な楽観論がキーワードだ」だとツイッターに投稿している。
特に状況が深刻なのは、人口が最も多いウッタルプラデシュ州の農村部。火葬場の処理が追い付かず、火葬用のまきも不足していることから、同州を流れるガンジス川で遺体を清める姿が見られる。
著名活動家で野党政治家のヨゲンドラ・ヤダフ氏は「公式統計ではウッタルプラデシュ州の惨状は分からない」と地元メディアに寄稿。対策の不足、検査施設の不足、検査の制限、検査結果の報告の遅れなどで、事実上誰も検査を受けていない村が多数あると述べた。
ワクチン接種にも遅れが出ている。ハイテク産業の中心都市ベンガルールがあるカルナタカ州と、ムンバイがあるマハラシュトラ州では、45歳以上の2回目の接種を優先するため、18─44歳のワクチン接種を一時停止すると発表している。
政府統計によると、ワクチン接種が完全に終わった人は13日時点で3820万人強と、人口の約2.8%にとどまっている。