ニュース速報

ワールド

米パイプライン停止、一部でガソリン売り切れ 緊急事態宣言も

2021年05月12日(水)13時57分

米パイプライン最大手のコロニアル・パイプラインがサイバー攻撃を受けて操業を停止する中、米国内の一部でガソリン供給がさらに逼迫しており、価格高騰への懸念が高まっている。写真は2018年6月、カリフォルニア州サンディエゴで撮影(2021年 ロイター/Mike Blake/File Photo)

[ロンドン/ニューヨーク/ワシントン 11日 ロイター] - サイバー攻撃を受けた米パイプライン最大手のコロニアル・パイプラインの操業停止が5日目に入った11日、米東海岸ではフロリダ州からバージニア州にかけてガソリンの売り切れが発生し、価格も上昇した。

一方、エネルギー省のグランホルム長官は、操業が数日中に全面再開する見通しを示し、消費者に買いだめをしないよう呼び掛けた。

ガスバディーによると、ジョージア州アトランタの都市部では30%のスタンドでガソリン供給がストップ。ノースカロライナ州ローリーでも31%で供給が停止した。

一方、米国自動車協会(AAA)によると、無鉛ガソリンの価格は1ガロン当たり平均2.99ドルで、2014年11月以来の高値を付けた。

消費者への負担を軽減するため、ジョージア州は15日までガソリン税を停止し、ノースカロライナ州は緊急事態を宣言した。一方、連邦政府は、燃料トラック運転手の長時間労働を認めるなど、供給側が在庫を補充しやすいよう規制を緩めた。

米環境保護局(EPA)は、改質ガソリンの供給不足を緩和するため、メリーランドやペンシルベニアなど12州とワシントンを対象に、ガソリンの揮発性に関する規制の適用を一時除外すると発表した。

米運輸省も、米国の港間で貨物輸送を行う際に国内で建造された船舶の使用と米国人船員の乗り組みを義務付けた法律について、一時的な適用除外を検討していると明らかにした。

関係筋によると、10日時点でシトゴ・ペトロリアムや仏トタルがルイジアナ州やテキサス州の製油所で生産カットに踏み切った。

また、マラソン・ペトロリアムやバレロ・エナジー、フィリップス66といった石油精製各社はガソリンの確保に向け、少なくとも5隻のタンカーを手配したことが11日、関係者らの話などで分かった。

コロニアルは10日、今週末までに営業運転を「実質的」に再開できる見込みと表明した。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

衆院選きょう投開票、自民が終盤まで優勢 無党派層で

ワールド

イスラエル首相、トランプ氏と11日会談 イラン巡り

ビジネス

EXCLUSIVE-米FRB、年内1─2回の利下げ

ワールド

北朝鮮、2月下旬に党大会開催 5年に1度の重要会議
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 2
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 3
    韓国映画『しあわせな選択』 ニューズウィーク日本版独占試写会 60名様ご招待
  • 4
    韓国ダークツーリズムが変わる 日本統治時代から「南…
  • 5
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入っ…
  • 6
    【台湾侵攻は実質不可能に】中国軍粛清で習近平体制…
  • 7
    心停止の8割は自宅で起きている──ドラマが広める危険…
  • 8
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 9
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 10
    日経平均5万4000円台でも東京ディズニー株は低迷...…
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から脱却する道筋
  • 4
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 5
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 6
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 7
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 8
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 9
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 10
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入っ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 8
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 9
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 10
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中