ニュース速報

ワールド

J&J製ワクチン再開、血栓治療法のガイドライン必要=専門家

2021年04月20日(火)02時49分

接種後にまれに深刻な血栓が生じる事例が報告されたこと受け、米国で使用が中断されているジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナウイルスワクチンについて、心臓血管系の専門医を含む専門家は、接種再開には血栓の治療法に関する明確なガイドラインの策定が必要との見方を示している。写真はJ&Jのロゴ。2019年9月撮影(2021年 ロイター/Brendan McDermid)

[19日 ロイター] - 接種後にまれに深刻な血栓が生じる事例が報告されたこと受け、米国で使用が中断されているジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナウイルスワクチンについて、心臓血管系の専門医を含む専門家は、接種再開には血栓の治療法に関する明確なガイドラインの策定が必要との見方を示している。

米疾病対策センター(CDC)と米食品医薬品局(FDA)は13日、血栓症の報告を受け、J&Jワクチンの接種中断を勧告。保健当局は週内にこの問題を検討するための会議を開き、早くて23日にも何らかの結論が示される可能性がある。

新型コロナワクチンを巡っては英アストラゼネカ製ワクチンでも接種後にまれに血栓が生じる事例が報告されているが、接種と血栓症との因果関係は今のところ明らかになっていない。

こうした中、専門医は血栓が生じた場合の治療法に注意が必要と指摘。米食品医薬品局(FDA)はJ&J製ワクチンの接種後に血栓を生じた患者に対し、抗凝固薬「ヘパリン」を投与しないよう勧告している。まれに発生する血栓症は血液中の血小板の減少を伴っており、「ヘパリン起因性血小板減少症」が起きている可能性があるため、治療にヘパリンを使用すると容体が悪化する恐れがある。

FDAはヘパリンの投与は死亡につながる恐れがあるとして、ヘパリンを含まない抗凝固薬、もしくは免疫グロブリン製剤(IVIG)の使用を強く勧告。米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長はロイターに対し、「ヘパリン投与で容体が悪化する恐れがあるため、注意する必要がある」と述べた。

医療関係者は、J&J製ワクチンの接種が中断されていることで、治療法を見直す時間が得られたと指摘。J&Jとアストラゼネカからコメントは得られていない。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英中銀総裁、市場が利上げ織り込み過ぎとけん制 成長

ビジネス

米スペースXがIPO申請、 21日にアナリスト説明

ビジネス

中東紛争は総合物価押し上げ、コアへの影響限定的=ク

ビジネス

米自動車販売、第1四半期はGMとトヨタが前年比減
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    中国がイラン戦争最大の被害者? 習近平の誤った経済政策と石油危機が奏でる「最悪なハーモニー」
  • 3
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イラン恐怖」の正体
  • 4
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 5
    北京に代わる新都市構想は絵に描いた餅のまま...大幅…
  • 6
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 7
    カンヌ映画祭最高賞『シンプル・アクシデント』独占…
  • 8
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 9
    「え、なんで?」フライト中に操縦席の窓が覆われて…
  • 10
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 3
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 6
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 7
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 8
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 9
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 10
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中