ニュース速報

ワールド

イラン、二重国籍の英女性の自宅軟禁解く 新たな容疑で出廷命令

2021年03月08日(月)11時26分

 3月7日 イランで体制転覆を企てたとして禁錮5年の判決を受けた英国とイランの二重国籍の女性、ナザニン・ザガリ・ラトクリフ(写真)さんが刑期を終え、自宅軟禁を解かれた。3月7日、テヘランで撮影(2021年 ザガリさんの家族が提供/WANA)

[ドバイ 7日 ロイター] - イランで体制転覆を企てたとして禁錮5年の判決を受けた英国とイランの二重国籍の女性、ナザニン・ザガリ・ラトクリフさんが刑期を終え、自宅軟禁を解かれた。ただ弁護士によると、別の容疑で出廷が命じられたという。

ジョンソン英首相は完全解放されて家族が暮らす英国に帰国できるよう、政府として引き続きあらゆる手を尽くすと表明した。

ラトクリフさんは慈善団体トムソン・ロイター財団でプロジェクト・マネジャーとして勤務していたが、2016年4月にテヘランの空港で拘束され、体制転覆を企てたとして有罪判決を受けた。

ラトクリフさんは新型コロナウイルス感染が広がった昨年3月にテヘランの刑務所から釈放され、自宅軟禁に移った。7日に足首に付けられた装置が外された。

トムソン・ロイター財団はトムソン・ロイターとその傘下のロイター・ニュースとは独立して運営されている。

ラトクリフさんの弁護士によると、新たな容疑の審理は3月14日に設定された。2009年にロンドンにあるイラン大使館の前で行われた抗議活動に参加し、同時期にBBCのペルシャ語放送のインタビューに応じたことを理由に、イランの体制に対する街宣活動の容疑をかけられているという。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、カンボジアとタイは「大丈夫」 国境紛争

ワールド

コンゴ民主共和国と反政府勢力、枠組み合意に署名

ワールド

米中レアアース合意、感謝祭までに「実現する見込み」

ビジネス

グーグル、米テキサス州に3つのデータセンター開設
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生まれた「全く異なる」2つの投資機会とは?
  • 3
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃度を増やす「6つのルール」とは?
  • 4
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 5
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 6
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国…
  • 7
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 8
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 9
    レアアースを武器にした中国...実は米国への依存度が…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中