ニュース速報

ワールド

アフリカ連合、コロナワクチン2.7億回分を確保=南ア大統領

2021年01月14日(木)12時41分

 アフリカ連合(AU)の議長国を務める南アフリカのラマポーザ大統領(写真)は13日、AU加盟国向けに医薬品メーカーから暫定的に2億7000万回分の新型コロナウイルスワクチンを確保したと明らかにした。昨年4月に撮影。代表撮影(2021年 ロイター)

[ヨハネスブルク 13日 ロイター] - アフリカ連合(AU)の議長国を務める南アフリカのラマポーザ大統領は13日、AU加盟国向けに医薬品メーカーから暫定的に2億7000万回分の新型コロナウイルスワクチンを確保したと明らかにした。

新型コロナワクチンの公平な供給を目的とした国際的な枠組み「COVAX」を補完する。

アフリカでは感染第2波が発生しており、ロイターの試算では累計感染者数が少なくとも310万人、死者は7万4600人に達している。

ワクチンは米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のほか、米ファイザーと英アストラゼネカ製のものをインドのセラム・インスティテュート・オブ・インディア(SII)を通じて供給を受けるという。

大統領は2億7000万回分全てが年内に入手可能になるとし、このうち少なくとも5000万回分は「重大な期間となる今年4─6月」に供給されるとした。

調達資金については、アフリカ輸出入銀行との間で、ワクチン購入を希望する加盟国への支援体制ができていると説明。さらにAUは世界銀行と緊密に協力し、ワクチン購入または配布のためアフリカ輸出入銀行が拠出する50億ドル前後の資金を加盟国が活用できるよう手配していると述べた。

「COVAX」は2021年中に有効で安全なコロナワクチン20億回分を購入可能にすることを目指している。

ラマポーザ大統領は、「COVAX」はアフリカにおける新型コロナ対策に不可欠とする一方、2─6月に予定されている供給量では第一線の医療従事者にしか行き届かない可能性があるとAUは懸念していると述べた。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

トランプ氏、8月下旬から少なくとも8200万ドルの

ビジネス

クーグラー元FRB理事、辞任前に倫理規定に抵触する

ビジネス

米ヘッジファンド、7─9月期にマグニフィセント7へ

ワールド

アングル:気候変動で加速する浸食被害、バングラ住民
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 2
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃度を増やす「6つのルール」とは?
  • 3
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...その正体は身近な「あの生き物」
  • 4
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 5
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 6
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 7
    「不衛生すぎる」...「ありえない服装」でスタバ休憩…
  • 8
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 9
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 10
    「腫れ上がっている」「静脈が浮き...」 プーチンの…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中