ニュース速報

ワールド

英公的部門借り入れ、GDP比103.5%に拡大 1960年以来の高水準

2020年10月21日(水)18時02分

 10月21日、英国立統計局(ONS)の発表によると、新型コロナ対応の支出拡大と税収減により、会計年度上期(4─9月)の公的部門借入は2085億ポンドと前年同期の6倍超に膨らんだ。ロンドンで9月28日撮影(2020年 ロイター/Hannah McKay)

[ロンドン 21日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)の発表によると、新型コロナ対応の支出拡大と税収減により、会計年度上期(4─9月)の公的部門借入は2085億ポンドと前年同期の6倍超に膨らんだ。

9月の借り入れは361億0100万ポンド(469億ドル)で、ロイター調査のすべての予想を上回った。

8月の数字は50億ポンド強下方改定され301億1300万ポンド。

累計の借入額は国内総生産(GDP)の103.5%に相当する2兆0600億ポンドで、1960年以降で最大となる。

英予算責任局(OBR)は8月、現会計年度の借り入れは過去最大の3720億ポンドに達すると予想している。これはGDPの18.9%相当で、第2次世界大戦以降の最高水準。

多くの地域でロックダウン(都市封鎖)が再導入されており、年度下期も景気支援の支出拡大リスクが増している。

統計の発表を受けスナク財務相は、最優先課題はの雇用の維持と発言。「時間とともに経済が回復すれば、長期的な公的部門の財政健全化にむけ必要な措置を講じる」と述べた。

一方、9月の消費者物価指数(CPI)は前年比0.5%上昇し、8月の0.2%から上昇が加速した。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

インドの咳止め薬への有毒物質混入、対策進展もなお課

ビジネス

ブラックストーンなどPE2社、医療診断機器メーカー

ワールド

米印、通商合意に近づく 関税15─16%に引き下げ

ビジネス

仏ロレアル、第3四半期増収率4.2%で予想下回る 
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    TWICEがデビュー10周年 新作で再認識する揺るぎない…
  • 5
    米軍、B-1B爆撃機4機を日本に展開──中国・ロシア・北…
  • 6
    【クイズ】12名が死亡...世界で「最も死者数が多い」…
  • 7
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 8
    汚物をまき散らすトランプに『トップガン』のミュー…
  • 9
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 10
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 5
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 6
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 7
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 8
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 9
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 10
    TWICEがデビュー10周年 新作で再認識する揺るぎない…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中