ニュース速報

ワールド

米大統領候補討論会、各テーマ冒頭は聞き手のマイクオフ 妨害不能に

2020年10月20日(火)11時50分

 米大統領選候補による最後のテレビ討論会を22日に控え、討論会の実行委員会は、第1回討論会の混乱を教訓に、各テーマの冒頭2分間は話し手でない候補のマイクをミュート(消音)設定とし、話を妨害できないようにすると発表した。写真は9月29日の前回討論会(2020年 ロイター/Brian Snyder)

[ワシントン 19日 ロイター] - 米大統領選候補による最後のテレビ討論会を22日に控え、討論会の実行委員会は、第1回討論会の混乱を教訓に、各テーマの冒頭2分間は話し手でない候補のマイクをミュート(消音)設定とし、話を妨害できないようにすると発表した。

同委員会は、9月29日の前回討論会で話し手でない候補の発言で議論がたびたび中断したことを受け、ルール変更が必要になったと説明。「両陣営と協議したが、どちらもきょう発表した措置に完全に満足しないかもしれない」とした上で、「われわれは新たな措置によって適正なバランスが取られ、討論会を視聴する米国民の利益にかなうと考える」と明らかにした。

新たなルールでは、討論会で各テーマについて候補がそれぞれ意見を述べる際、冒頭の2分間は話し手でない候補のマイクをミュートにする。各テーマの討論時間は15分。討論会はテネシー州ナッシュビルで行われる。

トランプ大統領の陣営はルール変更に反対を表明したが、討論会には参加する意向を示した。

トランプ陣営の選挙対策本部長、ビル・ステピエン氏は「実行委員会は好んでいる候補者を有利にしようと再び試みているが、こうした偏りのある委員会の土壇場でのルール変更にもかかわらず、トランプ大統領はバイデン氏との討論を行う意向だ」と述べた。

バイデン陣営は現時点でコメントの要請に応じていない。

トランプ陣営はこれより先、公表された討論会のテーマについても、外交政策により焦点を当てるべきだと不満を示し、実行委員会をバイデン氏寄りと批判した。

バイデン陣営は、討論会のテーマは司会者の選択に任せることで両陣営が合意しているとし、各種調査で有権者の関心が最も高いと示されている新型コロナウイルス対応を巡る討論をトランプ氏は回避しようとしていると指摘した。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米ヘッジファンド、7─9月期にマグニフィセント7へ

ワールド

アングル:気候変動で加速する浸食被害、バングラ住民

ビジネス

アングル:「ハリー・ポッター」を見いだした編集者に

ワールド

中国、今後5年間で財政政策を強化=新華社
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 2
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃度を増やす「6つのルール」とは?
  • 3
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...その正体は身近な「あの生き物」
  • 4
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 7
    「不衛生すぎる」...「ありえない服装」でスタバ休憩…
  • 8
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 9
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 10
    「腫れ上がっている」「静脈が浮き...」 プーチンの…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中