ニュース速報

ワールド

ブラジル大統領支持率が上昇、緊急手当て支給など評価=世論調査

2020年09月25日(金)10時32分

ブラジル業界団体の全国工業連盟(CNI)と調査会社イボペが実施した世論調査で、ボルソナロ大統領の支持率が上昇していることが分かった。写真は国連総会に送られた演説動画でほほ笑む同大統領。9月16日撮影。(2020年 ロイター/提供写真)

[ブラジリア 24日 ロイター] - ブラジル業界団体の全国工業連盟(CNI)と調査会社イボペが実施した世論調査で、ボルソナロ大統領の支持率が上昇していることが分かった。

調査では、現政権を「素晴らしい」または「良い」と評価した回答者の割合が全体の40%で、昨年12月に実施した前回調査時の29%から上昇。「悪い」または「ひどい」と評価した回答割合は29%で、同38%から低下した。

新型コロナウイルス感染の深刻さを軽視して経済続行のためロックダウン(都市封鎖)に反対する大統領の姿勢には医療専門家などから批判が出ているが、調査では回答者の50%が大統領の国家運営方法を支持しており、前回の41%から割合が上昇した。

現政権を支持しないとの回答割合は41%で、12月の53%から低下した。

さらに、大統領を信頼するとの回答の割合は46%で、12月の41%から上昇した。

最近行われた他の調査でも、大統領の支持率は上昇している。大きな要因として、新型コロナ感染の打撃が大きい低所得層と非公式部門労働者に緊急手当てを支給した点が挙げられるとみられている。

しかし、ブラジリアに拠点を置く政治リスク・コンサルタント会社Vector Anliseのレオナルド・バレト氏は、年末に手当ての支給が終了し、大統領が来年の景気改善に失敗すれば、いまの人気は「急速に消滅する可能性がある」と指摘した。

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英中銀が金利据え置き、5対4の僅差 12月利下げの

ビジネス

ユーロ圏小売売上高、9月は前月比0.1%減 予想外

ビジネス

日産、通期純損益予想を再び見送り 4━9月期は22

ビジネス

ドイツ金融監督庁、JPモルガンに過去最大の罰金 5
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    「これは困るよ...」結婚式当日にフォトグラファーの前に現れた「強力すぎるライバル」にSNS爆笑
  • 4
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 5
    NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショック…
  • 6
    「なんだコイツ!」網戸の工事中に「まさかの巨大生…
  • 7
    カナダ、インドからの留学申請74%を却下...大幅上昇…
  • 8
    約500年続く和菓子屋の虎屋がハーバード大でも注目..…
  • 9
    もはや大卒に何の意味が? 借金して大学を出ても「商…
  • 10
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 9
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中