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米韓合同軍事演習、コロナで規模縮小して実施へ=韓国メディア
韓国メディアによると、米韓は例年8月に行われる合同軍事演習を今週開始するが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、米国から兵士を動員せず、規模を縮小して実施する計画だ。写真は演習に参加する兵士。2019年11月韓国群山で撮影。米空軍提供(2020年 ロイター )
[ソウル 12日 ロイター] - 韓国メディアによると、米韓は例年8月に行われる合同軍事演習を今週開始するが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、米国から兵士を動員せず、規模を縮小して実施する計画だ。
両国は新型コロナの影響で米軍兵士の渡航に混乱が生じる可能性があることから、合同演習の調整を巡って協議を行ってきた。
演習には両国の兵士が多く参加するが、今回は実動演習よりも、コンピューターを使ったシミュレーションが中心となる。
聯合ニュースは合同演習について、16─28日に実施されると報道。規模が縮小される一方、日程は参加者を分散し、夜間の活動を最小に制限するため数日延長されたとした。
韓国国防省の報道官は、まだ計画は決定していないと述べた。在韓米軍からのコメントは得られていない。
米韓合同軍事演習は、北朝鮮が「戦争のリハーサル」だと非難し、注視している。ここ数年は北朝鮮の非核化に向けた米国の取り組みに配慮し、すでに規模が縮小されている。
今回の演習は、戦時作戦統制権(OPCON)の移管を巡り、韓国軍の統制権行使能力を評価する機会の場にもなる。文在寅大統領はOPCONの韓国軍への移管を政権の目標に掲げている。
現在は米国が統制権を握っているが、状況が整えば、韓国軍に移管することになっており、両国は3回の検証を行った上で決定することで合意。昨年に1回目が実施された。
しかし、中央日報によると、米国が新型コロナを巡る懸念から検証担当者を派遣しない意向を伝えたことから、今年は十分な検証が難しくなる可能性があるという。