ニュース速報

ワールド

アルゼンチン、650億ドルの債務再編交渉で債権団と合意

2020年08月05日(水)03時03分

 8月4日、アルゼンチン政府は、650億ドルの債務再編交渉で3つの債権団と合意に達したことを明らかにした。写真は2月、ブエノスアイレス証券取引所で撮影(2020年 ロイター/Agustin Marcarian)

[ロンドン/ブエノスアイレス 4日 ロイター] - アルゼンチン政府は4日、650億ドルの債務再編交渉で3つの債権団と合意に達したことを明らかにした。

「アドホック・グループ・オブ・アルゼンチン・ボンドホルダーズ」「アルゼンチン債権者委員会」「エクスチェンジ・ボンドホルダー・グループ」の3債権団と合意に達した。他の主要債権者とも合意したとしている。

同国経済省は、今回の合意により3債権団のメンバーが債務再編を支持することが可能になり、同国の債務負担が大幅に軽減されると表明。

債権団は、アルゼンチン政府と「原則合意」が得られたことを歓迎するとする共同声明を発表。フェルナンデス大統領は「経済危機と新型コロナウイルス感染拡大のさなかに、債務問題が解決された」とツイッターに投稿した。

同国はこれまでブラックロック、アシュモアなどの債権者との交渉が行き詰まっていた。交渉期限は今月4日だったが、アルゼンチン政府は合意を確定するため24日に延期した。

合意の一環で、アルゼンチン政府は7月初めに提示した再編案を一部修正。再編のため新たに発行する債券の返済日を一部変更した。元本および利息の総支払額は増えないが、債権者側にとって有利な内容という。

また、強制的に債務交換に持ち込まれかねないと債権者側が懸念し、交渉の争点になっていた集団行動条項(CAC)については、新たに発行する債券に関する文書でCACの内容を一部調整するとした。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエル軍、ラファ地上作戦控え空爆強化

ビジネス

英消費者信頼感、4月は2年ぶり高水準回復 家計の楽

ワールド

中国、有人宇宙船打ち上げ 飛行士3人が半年滞在へ

ビジネス

米サステナブルファンド、1─3月は過去最大の資金流
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 3

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 4

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP…

  • 5

    未婚中高年男性の死亡率は、既婚男性の2.8倍も高い

  • 6

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 7

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 10

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこ…

  • 7

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 8

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 9

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中