ニュース速報

ワールド

米韓の合同軍事演習、新型コロナの影響で日程や規模決まらず

2020年07月21日(火)14時43分

 7月21日、米韓両政府は例年8月に行われる合同軍事演習について、新型コロナウイルスの影響で米軍兵士の渡航に混乱が生じる可能性があり、今年はどのような規模でいつ実施するかについてまだ決められずにいる。写真は韓国のポチョンで行われた2017年の共同軍事演習。2017年4月撮影(2020年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[ソウル 21日 ロイター] - 米韓両政府は例年8月に行われる合同軍事演習について、新型コロナウイルスの影響で米軍兵士の渡航に混乱が生じる可能性があり、今年はどのような規模でいつ実施するかについてまだ決められずにいる。韓国の政府関係者が21日、明らかにした。

韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防相と米国のエスパー国防長官は21日に電話会談を開いたが、合同演習の詳細を決められなかったという。

在韓米軍の兵士や職員、その家族のうち、過去3週間で50人近くの新型コロナ感染が確認されており、そのうち10人は20日に判明した。全員、韓国に到着時あるいは到着後の2週間の隔離期間中に感染が確認された。

韓国政府の当局者は「状況を見守り、合同演習の規模と日程、方法を決定する」と述べた。「必要なことを行わなくてはいけないが、防衛準備態勢を維持する上で安全も鍵となる」とし、シミュレーションを増やし、実動演習を減らす可能性を示唆した。

米軍関係者の新型コロナ感染急増は韓国内で懸念を呼んでおり、大規模な米軍基地がある平沢(ピョンテク)市は韓国政府に対し、米兵士全員の到着前の検査を徹底するよう求めた。

一方、韓国政府当局者は、鄭国防相とエスパー長官は米軍兵士の韓国撤退については話し合わなかったと述べ、米国防総省がホワイトハウスに対し、在韓米軍を縮小するための選択肢を提示したという最近の米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道は「事実無根」だと一蹴した。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

緩和の出口戦略含め、財政配慮で曲げることはない=内

ワールド

習首席が米へのレアアース輸出に合意、トランプ大統領

ビジネス

アングル:中国製電子たばこに関税直撃、米国への輸入

ワールド

日米関税協議、「一致点見いだせていない」と赤沢氏 
MAGAZINE
特集:韓国新大統領
特集:韓国新大統領
2025年6月10日号(6/ 3発売)

出直し大統領選を制する李在明。「政策なきポピュリスト」の多難な前途

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラドールに涙
  • 2
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット騒然の「食パン座り」
  • 3
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが、今どきの高齢女性の姿
  • 4
    ひとりで浴槽に...雷を怖れたハスキーが選んだ「安全…
  • 5
    脳内スイッチを入れる「ドーパミン習慣」とは?...「…
  • 6
    プールサイドで食事中の女性の背後...忍び寄る「恐ろ…
  • 7
    日本の女子を追い込む、自分は「太り過ぎ」という歪…
  • 8
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 9
    壁に「巨大な穴」が...ペットカメラが記録した「犯行…
  • 10
    ふわふわの「白カビ」に覆われたイチゴを食べても、…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシストの特徴...その見分け方とは?
  • 4
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
  • 5
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
  • 6
    日本の女子を追い込む、自分は「太り過ぎ」という歪…
  • 7
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 8
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 9
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
  • 10
    ウクライナが「真珠湾攻撃」決行!ロシア国内に運び…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 7
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 8
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 9
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
  • 10
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中