ニュース速報

ワールド

英・スイス、金融サービス分野で協力深化へ 共同声明に署名

2020年07月01日(水)11時42分

 7月1日、英国とスイスの財務相は30日、国境をまたぐ株取引など金融サービス分野での協力深化に向けた共同声明に署名したと発表した。写真は英国で5月撮影(2020年 ロイター/John Sibley)

[チューリヒ/ロンドン 30日 ロイター] - 英国とスイスの財務相は30日、国境をまたぐ株取引など金融サービス分野での協力深化に向けた共同声明に署名したと発表した。

両国財務相はオンラインで会談し、保険、銀行、資産運用、資本市場インフラに関連したホールセール金融サービスについて、国境をまたぐ市場アクセスを可能にする合意を目指す方針で一致した。

スイスの金融大手、クレディ・スイスやUBSはロンドンで大規模な事業を展開しており、スイスの金融サービス輸入は英国が半分近くを占めている。

スナク英財務相はスイスとの合意について、異なる国・地域が方法は違っても同じ結果を達成できるという点を尊重した上で、国境をまたぐ金融サービス取引が可能だということを示していると述べた。

この発言は、英国が来年1月から、欧州連合(EU)金融市場との間でも同様のアクセスを目指していることを念頭に置いたものとみられる。金融サービスを巡るEUとの協議は目立った進展を遂げておらず、EUのバルニエ首席交渉官は30日、同分野に関する英国の提案は「受け入れられない」と述べた。

スナク財務相によると、スイスとの間では直ちに技術的な作業を始め、9月8日に「金融対話」を開始、今年末に進捗状況を確認する見通し。

1月末にEUを離脱した英国は、引き続きEU規則が適用される移行期間を今年末に終えれば、他国と通商協定などを結ぶことが可能になる。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ハマスが停戦違反と非難、ネタニヤフ首相 報復表明

ビジネス

ナイキ株5%高、アップルCEOが約300万ドル相当

ワールド

ゼレンスキー氏、和平案巡りトランプ氏との会談求める

ワールド

タイ・カンボジア両軍、停戦へ向け協議開始 27日に
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足度100%の作品も、アジア作品が大躍進
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...どこでも魚を養殖できる岡山理科大学の好適環境水
  • 4
    ジョンベネ・ラムジー殺害事件に新展開 父「これま…
  • 5
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 6
    ゴキブリが大量発生、カニやロブスターが減少...観測…
  • 7
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 8
    ノルウェーの海岸で金属探知機が掘り当てた、1200年…
  • 9
    【投資信託】オルカンだけでいいの? 2025年の人気ラ…
  • 10
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 4
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 5
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 6
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 7
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 8
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 9
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 10
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中