ニュース速報

ワールド

米上院共和、デモ巡る民主の大統領非難決議案を阻止

2020年06月03日(水)08時46分

米上院共和党は2日、ホワイトハウス近くで黒人男性暴行死に抗議する平和的なデモに対して催涙ガスとゴム弾を使用させたトランプ大統領を非難する民主党の決議案を阻止した。ワシントンの連邦議事堂で5月撮影(2019年 ロイター/ERIN SCOTT)

[ワシントン 2日 ロイター] - 米上院共和党は2日、ホワイトハウス近くで黒人男性暴行死に抗議する平和的なデモに対して催涙ガスとゴム弾を使用させたトランプ大統領を非難する民主党の決議案を阻止した。

連邦当局は1日、トランプ大統領が徒歩でホワイトハウス近くの教会を訪問する前にデモ参加者を排除。大統領が暴動鎮圧に軍の投入も辞さない姿勢を示したことも相まって、デモ参加者の間で怒りが強まっている。

民主党はファストトラック手続きを利用し、全会一致の発声投票での決議案可決を目指したが、上院共和党トップのマコネル院内総務が拒否。同院内総務は「トランプ大統領への近視眼的な強迫観念にとらわれているだけだ」と述べた。

一方、民主党もマコネル氏の対抗案を阻止。同案は暴力的な抗議活動とアフリカ系米国人に対する警察の暴力行為を非難しているものの、トランプ大統領への非難は盛り込まれていなかった。

上下院民主党はまた、アフリカ系米国人に対する警察の暴力に対処することを目指した法案を準備していると表明した。

トランプ大統領は、1日にホワイトハウス近くのセント・ジョンズ教会を訪問したことについて、共和党議員からも批判を受けている。

共和党のサッセ上院議員は声明で「写真撮影を目的とした平和的な抗議活動の制圧に反対する。神の言葉を政治宣伝に利用するようなものだ」と批判した。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

プーチン氏のウクライナ占領目標は不変、米情報機関が

ビジネス

マスク氏資産、初の7000億ドル超え 巨額報酬認め

ワールド

米、3カ国高官会談を提案 ゼレンスキー氏「成果あれ

ワールド

ベネズエラ沖で2隻目の石油タンカー拿捕、米が全面封
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦い」...ドラマ化に漕ぎ着けるための「2つの秘策」とは?
  • 2
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 3
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身…
  • 6
    70%の大学生が「孤独」、問題は高齢者より深刻...物…
  • 7
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 8
    中国最強空母「福建」の台湾海峡通過は、第一列島線…
  • 9
    ロシア、北朝鮮兵への報酬「不払い」疑惑...金正恩が…
  • 10
    ウクライナ軍ドローン、クリミアのロシア空軍基地に…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 9
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 8
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中