ニュース速報

ワールド

訂正:パキスタン旅客機が住宅街に墜落、80人の死亡確認 2人生存

2020年05月23日(土)08時20分

 5月22日、パキスタン南部カラチの住宅街にパキスタン国際航空の旅客機が墜落した。同社広報によると、墜落したのは8303便で、乗客99人、乗員8人。写真は空港近くの住宅街に集まる人々と救急車。5月22日撮影(2020年 ロイター/Akhtar Soomro)

[カラチ 22日 ロイター] - パキスタン当局によると、南部カラチで22日、パキスタン国際航空(PIA)の旅客機が着陸直前に住宅街に墜落した。生存者が2人救出されたが、多くの乗客らが犠牲になったとみられる。

墜落したのはエアバスA320型機の8303便で、乗客・乗員合わせて99人が搭乗していた。地元政府の広報官によると、墜落機の乗客2人が救出され、病院に搬送された。

病院関係者は、少なくとも80人の死亡を確認したと明かした。ただ、他の関係者は異なる人数を示している。

墜落現場は空港から数キロ離れた地点で、目撃者は旅客機が携帯電話の電波塔に衝突した後、住宅街に墜落したと語った。

航空機追跡サイトによると、事故機は東部ラホール発カラチ行き。パキスタンでは新型コロナウイルス流行で運航を停止していた国内便を再開したばかりだった。

報道によると、墜落機の操縦士は管制官にエンジンが停止したと報告したという。

PIAのアルシャド・マリク最高経営責任者(CEO)(訂正)はビデオ声明で「操縦士が最後に伝えたのは機器の不具合だった」と述べた。

ある航空当局者はロイターに、事故機は技術面の問題で着陸のための車輪が出せなかったようだとしたが、事故原因を判断するのは時期尚早だと述べた。

パキスタン軍は即応部隊を派遣。地元テレビ局Geoは、住宅街とみられる場所近くに集まる群衆や救急車の映像を放映。現場から黒い煙が立ち上る様子も見られた。

カーン首相はツイッターで、「PIAの墜落事故に衝撃を受け、悲しみに包まれている。速やかに調査が行われる。遺族にはお悔やみを申し上げる」と述べた。

*英文の訂正により第7段落目の「広報担当」を「アルシャド・マリク最高経営責任者(CEO)」に訂正しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米給与の伸び鈍化、労働への需要減による可能性 SF

ビジネス

英中銀、ステーブルコイン規制を緩和 短国への投資6

ビジネス

KKR、航空宇宙部品メーカーをPEに22億ドルで売

ビジネス

中国自動車販売、10月は前年割れ 国内EV勢も明暗
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    中年男性と若い女性が「スタバの限定カップ」を取り…
  • 6
    インスタントラーメンが脳に悪影響? 米研究が示す「…
  • 7
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 8
    「爆発の瞬間、炎の中に消えた」...UPS機墜落映像が…
  • 9
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 10
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 8
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 9
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中