ニュース速報

ワールド

香港、新型肺炎対策で32億ドル拠出へ 経済に一段の重し

2020年02月15日(土)02時08分

香港の林鄭月娥行政長官は、新型コロナウイルス感染拡大への対策で、総額250億香港ドル(32億米ドル)を拠出すると発表した。写真は10日、香港で撮影(2020年 ロイター/Tyrone Siu)

[香港 14日 ロイター] - 香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は14日、新型コロナウイルス感染拡大への対策に向け、香港医院管理局(HA)のほか、感染拡大で被害を受けている企業に対し総額250億香港ドル(32億米ドル)を拠出すると発表した。政府に対する抗議デモで打撃を受けている経済に一段の重しとなる可能性がある。

ラム長官は記者会見で、医院管理局に対し47億香港ドルを拠出すると表明。これに加え、小売業者のほか、観光業者、飲食業者など感染拡大で影響を受けた企業に一時金を支給する。

拠出金は香港の議会に当たる立法会の承認を受ける必要がある。

中国本土を発生源とする新型ウイルスで、これまでに香港で確認された感染者は56人、死者は1人。感染拡大を受け、企業が従業員の在宅勤務を奨励し、学校が休校になるなどしており、繁華街のショッピングモールやレストランの人影もまばら。抗議活動が長期化していることで香港経済は2019年は約10年ぶりにマイナス成長に陥ったが、新型ウイルスの感染拡大が一段の打撃となる恐れがある。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

造船再生で1兆円投資基金の実現急ぐ、民間は3500

ワールド

EU加盟国、気候目標の緩和が可能な改定求める 首脳

ワールド

国際司法裁、ガザでの人道義務順守を勧告 イスラエル

ビジネス

世界の貨物機、今後20年で45%増加 欧州エアバス
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺している動物は?
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 6
    汚物をまき散らすトランプに『トップガン』のミュー…
  • 7
    国立大卒業生の外資への就職、その背景にある日本の…
  • 8
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 9
    ハーバードで白熱する楽天の社内公用語英語化をめぐ…
  • 10
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 5
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 6
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 7
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 8
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 9
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 10
    TWICEがデビュー10周年 新作で再認識する揺るぎない…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中