ニュース速報

ワールド

ゴーン氏のベルサイユ祝宴流用疑惑、仏検察が裁判所に調査要請

2020年01月24日(金)06時52分

保釈中に不正に日本を出国した日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告が自身の妻キャロル氏のためにベルサイユ宮殿で開いた祝宴の費用を巡る捜査で、フランスの検察当局は今後数週間にわたり、裁判所が同件を調査するよう要請した。パリ近郊のベルサイユ宮殿で2017年7月撮影(2020年 ロイター/Stefano Rellandini)

[パリ 23日 ロイター] - 保釈中に不正に日本を出国した日産自動車<7201.T>前会長のカルロス・ゴーン被告が自身の妻キャロル氏のためにベルサイユ宮殿で開いた祝宴の費用を巡る捜査で、フランスの検察当局は今後数週間にわたり、裁判所が同件を調査するよう要請した。

検察当局は、ゴーン被告が個人目的で行われた祝宴に企業の資金を故意に流用したかどうかを捜査している。調査を担当する当局者はロイターに対し、同件では裁判官の1人または複数人が任命されると述べた。

裁判官は刑事事件の調査で検察官よりも権限が大きく、特定の状況下では、裁判中の容疑者の勾留を命じたり、容疑者が海外にいる場合には国際的な逮捕状を発行することが可能。

ゴーン被告の弁護団は、ロイターのコメント要請に対し、祝宴開催でゴーン被告に不正はないが、ベルサイユ宮殿側と企画側とに誤解があったかもしれないと指摘。ゴーン被告が会場費として5万ユーロ(5万5470万ドル)の支払いを申し出たと述べた。

ゴーン被告によると、2016年10月8日にベルサイユ宮殿で行われた祝宴は妻キャロル氏の50歳を祝うためだったという。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米肥満薬開発メッツェラ、ファイザーの100億ドル買

ワールド

米最高裁、「フードスタンプ」全額支給命令を一時差し

ワールド

アングル:国連気候会議30年、地球温暖化対策は道半

ワールド

ポートランド州兵派遣は違法、米連邦地裁が判断 政権
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216cmの男性」、前の席の女性が取った「まさかの行動」に称賛の声
  • 3
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 6
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 7
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 8
    【銘柄】元・東芝のキオクシアHD...生成AIで急上昇し…
  • 9
    なぜユダヤ系住民の約半数まで、マムダニ氏を支持し…
  • 10
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 9
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 10
    米沿岸に頻出する「海中UFO」──物理法則で説明がつか…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中