ニュース速報

ワールド

ロシア、介入疑惑否定の通信記録公表を提案 米は拒否=外相

2019年12月11日(水)06時17分

ロシアのラブロフ外相は10日、ロシアによる2016年の米大統領選挙への介入疑惑について、同国政府が疑惑の否定につながる米政府との通信記録を公表する意向を示したが、米側がこれを阻止したことを明らかにした。写真は会見する米ロ外相(2019年 ロイター/JONATHAN ERNST)

[ワシントン 10日 ロイター] - ロシアのラブロフ外相は10日、ロシアによる2016年の米大統領選挙への介入疑惑について、同国政府が疑惑の否定につながる米政府との通信記録を公表する意向を示したが、米側がこれを阻止したことを明らかにした。

ラブロフ外相は訪問先のワシントンでポンペオ米国務長官と会談。ポンペオ長官との共同記者会見で、16年の米大統領選への介入疑惑を改めて否定。「根拠のない疑惑を払拭し、全てを明白にするために、16年10月から17年11月にかけての通信記録の公開を米国に提案した。ただ残念なことに米政権はこれを拒否した。ロシアは公表する用意ができていた」と述べた。

ラブロフ外相が具体的にどの通信記録について言及していたのかは現時点では明らかになっていない。ただラブロフ氏は、オバマ前政権下で米ロ間に「存在していたチャンネル」が利用されたと説明。その後、ロシア側が疑惑について直接協議する機会を申し入れた際、このチャンネルは「応答しなくなった」と述べた。

ポンペオ長官は共同会見で、ロシアに対し来年11月の米大統領選に介入しないよう警告。「これは明らかに容認できることではなく、ロシア側にわれわれの要請を明確に伝えた。トランプ政権は米選挙の全体性の保全に常に取り組んでいる。ロシアを含む外国勢力が米国の民主手続きの阻害に動いた場合、われわれは対応する」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国、エヌビディアが独禁法違反と指摘 調査継続

ワールド

トルコ裁判所、最大野党党首巡る判断見送り 10月に

ワールド

中国は戦時文書を「歪曲」、台湾に圧力と米国在台湾協

ビジネス

無秩序な価格競争抑制し旧式設備の秩序ある撤廃を、習
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる」飲み物はどれ?
  • 3
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人に共通する特徴とは?
  • 4
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 6
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 7
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 8
    【動画あり】火星に古代生命が存在していた!? NAS…
  • 9
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 10
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 2
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 10
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中