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米加NAFTA協議、乳製品や紛争解決でなお対立 7日も継続へ
9月6日、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を巡る米国とカナダの二国間協議が続けられた。しかし、乳製品、メディア企業の保護、紛争解決プログラムの3つの問題で合意に至っていない。写真はカナダのフリーランド外相。ワシントンのカナダ大使館で撮影(2018年 ロイター/Chris Wattie/File Photo)
[ワシントン 6日 ロイター] - 北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を巡る米国とカナダの二国間協議を6日も続けられたが、乳製品、メディア企業の保護、紛争解決プログラムの3つの問題で合意に至っていない。米国側の関係者は、双方が意見の隔たりを埋められるか、あるいはトランプ米大統領がメキシコとの二国間合意を推進するのかはなお不透明だとの見方を示した。
同関係者によると、協議での対立点は、協定19条の紛争解決制度、文化的課題、乳製品分野の3つに絞られた。同氏は「カナダが交渉の席に着くよう働きかけている」とする一方、「カナダが乳製品分野における取り組みで後戻りしている」と指摘した。
トランプ大統領は、カナダが米国製乳製品を不当に排除していると主張。また、反ダンピング(不当廉売)関税をめぐる紛争を解決するための19条の仲裁パネルについて、米側はカナダが不当な補助金による対米材木輸出を守るために利用してきたとして、撤廃を求めている。
まだ解決に至っていない3つ目の問題は、カナダが米メディアによるカナダのテレビ局や新聞の買収を禁じる規定の維持に固執している点だ。
カナダのトルドー首相は今週、これはカナダの主権やアイデンティティーに関わる重要な問題だと主張。一方、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は、カナダ企業は米国メディアを買収できると指摘し、「文化の保護主義政策だ」と批判した。
カナダのフリーランド外相は、夕方のライトハイザー代表との会談後、協議は「順調に進んでいる」と述べた。交渉の具体的な内容にはコメントしなかったが、7日も協議を継続すると明らかにした。
一方、ブルームバーグによると、カナダ政府高官は、今週の合意を見込んでいないと述べた。
米下院歳入委員会のブレイディー委員長は記者団に、カナダの乳製品を巡る数量規制や紛争解決手続きなどの問題で双方の意見に開きがあると述べた。
*内容を追加しました。