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駐英米大使、英にイラン核合意への支持取り下げ求める
8月12日、ウッディ・ジョンソン駐英米大使は、英政府に対し2015年のイラン核合意への支持を取り下げ、米国と協力してイランの脅威に対抗するよう呼びかけた。写真は新大使館披露会見での同駐英米大使。ロンドンで昨年12月に代表撮影(2018年 ロイター)
[ロンドン 12日 ロイター] - ウッディ・ジョンソン駐英米大使は12日、英政府に対し2015年のイラン核合意への支持を取り下げ、米国と協力してイランの脅威に対抗するよう呼びかけた。
ジョンソン大使は日曜紙サンデー・テレグラフへの寄稿で、イラン政府は自国経済に投資せずに「代理戦争や有害な活動」に資金を提供していると批判し、イランは普通の国のように振る舞うよう具体的で持続的な改革に取り組む必要があると指摘した。
その上で「それまで米国は圧力を強める。英国にもわれわれの側に立ってほしい」とし、「欠陥のある2015年核合意から先に進むときが来た。世界的な地位を持つ英国に、その強い外交力と影響力を使って米国とともに真に包括的な合意に向けた協調的取り組みを主導してほしい」と訴えた。
ジョンソン大使の寄稿に関する質問に対し英外務省は、米国への同調を否定したバート英中東担当相の先のコメントに言及した。
バート中東担当相は前週、核合意は地域の安全保障にとって重要であり、英国は欧州連合(EU)と連携して米国の対イラン制裁による影響から英企業を守るよう努めると表明。一方で、イランを巡る懸念に対応するため米国と協議する用意は引き続きあると述べた。