ニュース速報

ワールド

イラン、核合意のいかなる修正も容認しない=ハメネイ師顧問

2018年04月27日(金)14時36分

 4月26日、イランの最高指導者ハメネイ師の顧問を務めるベラヤチ氏は、2015年に同国が主要6カ国と締結した核合意について、いかなる修正も容認しないとの立場を表明した。写真はテレビで発言するハメネイ師。2009年6月撮影(2018年 ロイター/Caren Firouz)

[アンカラ 26日 ロイター] - イランの最高指導者ハメネイ師の顧問を務めるベラヤチ氏は26日、2015年に同国が主要6カ国と締結した核合意について、いかなる修正も容認しないとの立場を表明した。イランのファルス通信が伝えた。

米国が核合意の修正、破棄の是非を判断する期限が来月12日に迫る中、トランプ大統領と24日に会談したフランスのマクロン大統領は、イランの核問題や弾道ミサイル開発、シリアなど周辺諸国への影響力行使に対応する「新合意」について協議したと明らかにした。

ファルス通信によると、ベラヤチ氏は記者団に「イランは現行合意のいかなる変更や修正も受け入れない」と表明。「トランプ氏が合意から離脱するなら、イランも無論、離脱する。われわれにメリットがない核合意は受け入れられない」と強調した。

トランプ大統領は、欧州当事国が来月12日までに核合意の「ひどい欠陥」を修正できなければ、破棄して制裁停止を解除する構えを見せている。

ベラヤチ氏は「イランに制裁を科すことは、表向きの理由が何であろうとも、容認できない」と述べ、現行の合意にとどまるようにトランプ大統領を促すために修正を加えれば、「効力を失う」ことになると主張した。

また、欧米の要請に応じて周辺地域への影響力行使を控える考えはイランにはないと言明した。「ここはわれわれの地域だ。ここで活動することは正当化される」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米肥満薬開発メッツェラ、ファイザーの100億ドル買

ワールド

米最高裁、「フードスタンプ」全額支給命令を一時差し

ワールド

アングル:国連気候会議30年、地球温暖化対策は道半

ワールド

ポートランド州兵派遣は違法、米連邦地裁が判断 政権
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2人の若者...最悪の勘違いと、残酷すぎた結末
  • 3
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統領にキスを迫る男性を捉えた「衝撃映像」に広がる波紋
  • 4
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 7
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 8
    【銘柄】元・東芝のキオクシアHD...生成AIで急上昇し…
  • 9
    なぜユダヤ系住民の約半数まで、マムダニ氏を支持し…
  • 10
    長時間フライトでこれは地獄...前に座る女性の「あり…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 7
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 8
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 9
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 10
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中