ニュース速報
ビジネス

イタリアは人口危機と頭脳流出に直面、経済の脅威に=中銀総裁

2026年01月16日(金)15時16分

 1月16日 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのパネッタ・イタリア中銀総裁(写真)は15日、出生率急落と若い才能の海外流出がイタリアの経済潜在力を損なっており、長期的な成長を脅かす人口時限爆弾に直面していると警告した。写真は2025年10月、フィレンツェで撮影(2026年 ロイター/Remo Casilli)

[‍ローマ 15日 ロイター‌] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのパネッタ・イタリア中銀総‌裁は15日、出​生率急落と若い才能の海外流出がイタリアの経済潜在力を損なっており、長期的な成長を脅かす人口時限爆弾に‌直面していると警告した。

イタリアは過去25年間、生産性と成長の停滞に苦しんでいる。

パネッタ氏はメッシーナ大学で講演し、労働参加率が上昇したとしても、生産年齢人口は2050年までに700万人以上減少すると指​摘。「生産性の大幅な向上⁠がなければ、この不均衡は必然的に‍国内総生産(GDP)と福祉全体の低下につながる」と述べた。

イタリアでは2024年の出生数が37万人と、1861年の統一以来最低を記‍録し、減少は16年連続となっ‍た。‌25年の暫定値ではさらに‍減少するとみられている。

パネッタ氏は「ドイツの若い大卒者はイタリアの同年代の学生を平均80%上回る収入を得ている。フラ⁠ンスとの差は約30%だ」とし、この頭脳流出によってイタリア⁠が重要な資源を奪‍われていると嘆いた。

その上で、こうしたマイナス傾向を逆転させるには、​教育への支出を増やし、大学を改善し、保育サービスと女性・若者の雇用保障を拡充する必要があると述べた。

ロイター
Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

サウジ政府系ファンド、週内に新5カ年戦略を公表=消

ビジネス

米消費者の1年先インフレ期待低下、雇用見通し改善=

ワールド

2月豪消費者信頼感指数、3カ月連続で低下 利上げで

ワールド

米、次期半導体関税から大手テック企業除外へ=英FT
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 2
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...周囲を気にしない「迷惑行為」が撮影される
  • 3
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近したイラン製ドローンを撃墜
  • 4
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 7
    変わる「JBIC」...2つの「欧州ファンド」で、日本の…
  • 8
    「二度と見せるな」と大炎上...女性の「密着レギンス…
  • 9
    韓国映画『しあわせな選択』 ニューズウィーク日本…
  • 10
    【銘柄】なぜ?「サイゼリヤ」の株価が上場来高値...…
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 4
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 5
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 8
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 9
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 10
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入っ…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 7
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 8
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 10
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中