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日経平均は3日続落、一時600円超安 「ディープシーク・ショック」継続 

2025年01月28日(火)16時02分

 1月28日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比548円93銭安の3万9016円87銭と、3日続落して取引を終えた。写真は株価ボードの下を歩く男性。都内で2022年6月撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

Hiroko Hamada

[東京 28日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比548円93銭安の3万9016円87銭と、3日続落して取引を終えた。中国の新興企業「ディープシーク」が開発したAI(人工知能)モデルの台頭を受けた米ハイテク株安の流れを引き継いで、東京市場でも関連銘柄が大幅下落した。日経平均は一時600円超安となる場面もみられた。ただ、内需株を物色する動きもあり、相場全体に売りが広がる展開とはならなかった。

日経平均は前営業日比165円安でスタートした後下げ幅を広げ、前場序盤に一時679円安の3万8886円05銭で安値を付けた。ディープシークの低コストAIモデルの登場で、AIが半導体メーカーからデータセンターまでサプライチェーン全体で需要を促進するという見方に疑問が広がり、前日から東京市場では半導体関連株を中心に売り圧力が強まっていた。今日の取引でも同様の動きがみられたほか、重工株などにも売りが出るなど「(昨日より)やや裾野が広がった印象」(国内証券・ストラテジスト)との指摘が聞かれた。

日経平均は前場引けにかけて下げ渋る場面があったが、後場に入ると再び軟調な地合いが続いた。後場後半にかけては3万9000円を軸に一進一退となった。一方、プライム市場では3割超の銘柄が上昇するなど、全面的に売りが強まる展開にはならなかった。

足元の日本株について、三菱UFJアセットマネジメントのチーフファンドマネジャー・石金淳氏は「米国や中国の経済指標の中には悪化しているものもあり、マーケットはこれまで世界景気に強気な見方だったが、先行き懸念も意識され始めているのではないか」と話した。ディープシーク・ショックによるハイテク株売りと世界景気に対する期待が後退し、株価の上値を抑えているのではないか、という。

TOPIXは0.04%安の2756.90ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.04%安の1418.91ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は5兆0474億9100万円だった。東証33業種では、その他製品、不動産、銀行など16業種が値上がり。非鉄金属、ガラス・土石製品、電気機器など17業種は値下がりした。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.38%高の647.71ポイントと反発した。

個別では、アドバンテストが11%超安、ソフトバンクグループが5%超安、フジクラが9%超安だった。三菱重工業、日立製作所は6%超安だった。半面、内需株の一角がしっかりでオリエンタルランド、任天堂がそれぞれ4%超高だった。

低コストで開発が進めば一段とAIが普及するとの期待感で、PKSHA Technology、サイボウズなどITサービス事業を手掛ける銘柄群が大幅上昇した。

プライム市場の騰落数は、値上がり1093銘柄(66%)に対し、値下がりが511銘柄(31%)、変わらずが37銘柄(2%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 39016.87 -548.93 39400.02 38,886.05─

39,448.55

TOPIX 2756.90 -1.17 2750.50 2,735.59─2

,773.75

プライム市場指数 1418.91 -0.60 1416.50 1,408.30─1

,427.50

スタンダード市場指数 1270.89 +5.81 1262.40 1,261.64─1

,271.54

グロース市場指数 834.29 +10.55 820.56 819.99─834

.29

グロース250指数 647.71 +8.81 636.15 635.56─647

.71

東証出来高(万株) 197696 東証売買代金(億円 50474.91

)

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