ニュース速報
ビジネス

EU、TikTok簡易版のリスク調査 精神衛生への影響懸念

2024年04月18日(木)10時42分

欧州連合(EU)欧州委員会は17日、フランスとスペインで今月導入された中国系短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の簡易版「TikTok Lite」について、精神衛生への影響を懸念するとして、運営会社に24時間以内のリスク評価報告を求めた。写真は、同社のロゴ。2024年3月20日に撮影。(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

Foo Yun Chee

[ブリュッセル 17日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会は17日、フランスとスペインで今月導入された中国系短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の簡易版「TikTok Lite」について、精神衛生への影響を懸念するとして、運営会社に24時間以内のリスク評価報告を求めた。

ブルトン欧州委員(域内市場担当)がEUのデジタルサービス法(DSA)に基づき要請した。同氏は2月、TikTokが同法を違反したかどうかを調査していると発表した。

欧州委は、TikTokが域内で新たなアプリをリリースする前にリスク評価を行うべきだったと指摘。

簡易版には動画視聴などでポイントをためられる機能があり、ためたポイントはアマゾンのギフトカードなどと交換できる。欧州委はこの機能に中毒性がある可能性に言及し、未成年者保護や利用者のメンタルヘルスの観点で影響を与え得るとした。

ブルトン氏はXへの投稿で「ソーシャルメディアの『ライト』はたばこの『ライト』と同じくらい中毒性があり有害か」と疑問を呈し、「DSAの下で未成年者を保護する努力を惜しまない」と強調した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

プーチン氏、来年のウクライナ緩衝地帯拡大を命令=ロ

ワールド

タイ、停戦合意に基づきカンボジア兵18人を解放

ビジネス

中国、来年の消費財下取りに89億ドル割り当て スマ

ビジネス

中国、26年投資計画発表 420億ドル規模の「二大
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめる「腸を守る」3つの習慣とは?
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    「すでに気に入っている」...ジョージアの大臣が来日…
  • 5
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 6
    「サイエンス少年ではなかった」 テニス漬けの学生…
  • 7
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 8
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 9
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 10
    日本人の「休むと迷惑」という罪悪感は、義務教育が…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 6
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中