英大手行株の市場での低評価は「謎」=英中銀総裁
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「英大手銀行の市場価値(の低さ)は一つの謎として残っている」――。イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は2月12日こう発言した。1日、ロンドンで代表撮影(2024年 ロイター)
David Milliken Andy Bruce
[ロンドン 12日 ロイター] - 「英大手銀行の市場価値(の低さ)は一つの謎として残っている」――。イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は12日こう発言し、英大手行が2007―08年の世界金融危機以前より安全な投資先になっている点からすると、今の株価低迷を適切に説明するのは難しいとの考えを示した。
ベイリー氏は、規制当局が銀行に過大な資本手当てを求めている、あるいは英国の銀行は他の主要国よりもずっと厳しい規制監督下にある、という投資家の考え方には賛成しないと主張した。
また「株式投資家が要求するリターンであるリスクのコストは、1株当たりのリスクが低下し、安定性が高まっているように見える現状にふさわしい水準まで下がっていないと思われる」と述べた。
一方でベイリー氏は、過去1年では米シリコンバレー銀行の破綻やUBSによるクレディ・スイスの救済合併などの波乱があったにもかかわらず、英国の金融システムは安定感を維持してきたと指摘した。