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欧州EV新車販売台数、5月は前年比71%増 補助金が後押し
欧州自動車工業会(ACEA)が21日発表した欧州連合(EU)での5月の電気自動車(EV)新車販売台数は前年同月より71%増と大きく伸びた。全体の新車販売台数は18.5%増え、10カ月連続で増加した。2015年5月撮影(2023年 ロイター/Alkis Konstantinidis/FILE PHOTO)
[ベルリン 21日 ロイター] - 欧州自動車工業会(ACEA)が21日発表した欧州連合(EU)での5月の電気自動車(EV)新車販売台数は前年同月より71%増と大きく伸びた。全体の新車販売台数は18.5%増え、10カ月連続で増加した。
EVと、バッテリーとエンジンの両方を搭載したハイブリッド車(HV)の販売は政府による補助金と、低排ガス車または走行中に二酸化炭素(CO2)を出さない「ゼロエミッション車」を求める法人需要に後押しされ、EU域内で過去3年間に急増している。
5月の販売台数全体に占めるEVの割合は13.8%となり、10%未満だった前年同月から上昇した。
今年5月はガソリン車が全体の36.5%と最も多かったが、ディーゼル車と含めて化石燃料で走るエンジンだけのモデルが占める割合は51%未満にとどまった。
2015年にはディーゼル車だけで欧州の販売台数全体の50%超を占めていた。
今年5月のメーカー別は、欧州での販売台数が最多のフォルクスワーゲン(VW)が19.5%増、ルノーは35.9%増、BMWは34.3%増。
一方、納車するための物流で苦戦しているステランティスは0.2%減った。
EUと英国、欧州自由貿易連合(EFTA)を合わせた5月の新車販売台数は18.2%増の112万台となった。