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ECBは利上げ継続必要、引き締めの大半は終了=副総裁
2023年05月18日(木)17時49分

5月18日、欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は、インフレ率を目標の2%に戻すために一段の利上げが必要になるとの見解を示した。独フランクフルトで2022年12月撮影(2023年 ロイター/Wolfgang Rattay)
[マドリード 18日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は18日、インフレ率を目標の2%に戻すために一段の利上げが必要になるとの見解を示した。
「(引き締め局面の)大部分は終わったがまだ先がある。この先はこれまでより短いだろう」と語った。
ECBは6月の理事会で25ベーシスポイント(bp)利上げし、夏の終わりまでにもう一度追加利上げする可能性があると市場ではみられている。その後は来年初めの利下げが織り込まれている。
デギンドス氏はコアインフレ率の動向を依然として懸念しているとし「特にサービス業は憂慮すべき事態だ」と述べた。
「欧州では製造業よりもサービス業が(成長を)牽引しており、スペインとイタリアの成長率がドイツよりも高いのはそのためだ」と指摘した。
ユーロ圏の今年の成長率は1%前後へ減速するとの見方を示す一方で、リセッション(景気後退)に陥っていないことは評価できるとした。